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こうしてまた1人のエンジニアが狂っていくのであった。
YouTubeに投稿された、とある短編コメディが「これはひどい」「リアルすぎて笑えない」と技術者たちの間で話題になっています。クライアントとの打ち合わせに、専門家として同席することになったアンダーソンさん(エンジニア)でしたが……。
クライアントからの注文は「7本の赤い線を引く」こと。ただし、"何本かは緑と透明のインクを使って"――。緑と透明のインクで赤い線を引く? お前は何を言っているんだ? エンジニアは口をあんぐりさせながら「いや、さすがにそれは……」と否定しようとしますが、すかさずプロジェクトマネージャーが「まあまあ、そんなに急いで結論に飛びつくことはないよ!」「な、できるよな?」とこれを遮ります。いや無理なもんは無理なんすけど。

「緑と透明のインクを使って赤い線を引きたいんです」

(お前は一体何を言っているんだ……)

「できませn……」「そんなに急いで結論に飛びつくことはないよ!」
しかし、エンジニアがいくら必死に「緑のインクで赤い線を引くのは無理だ」と訴えても「なんと、不可能とは!?」「つまり原理的には可能ということですよね?」「青いインクではどうなるんだ」「おいおいオレたちは幼稚園児か?(笑)」「非生産的なやりとりで時間をムダにするのはやめにしないか」と会話は平行線をたどるばかり。「緑のインクで赤い線は引けない」――なんでたったこれだけのことを分かってくれないんだ……。

「なんと、不可能とは!?」

「つまり原理的には可能だと」

「これを遂行できないほんとうの原因はなんなんだ?」だめだこいつら、早くなんとかしないと……
困惑するエンジニアに追い打ちをかけるように、クライアントは「7本の線のすべてが直角に交わるようにしたい」「線を子猫の形にしたい」などさらなる無理難題を押しつけようとします。クライアントは何を言っても分かってくれないし、本来味方であるはずのプロマネも「できるよな?」と目線を送るばかり。なにこの無理ゲー。

「線のうちのひとつを子猫の形にできますか?」デザイナーお前もか
この動画は、短編映画などを手掛ける脚本家のLauris Beinerts氏が手がけたもの。Beinerts氏によると「エンジニアが企業において普段どのような苦労をしているかを『7本の赤い線をめぐる奇妙な会議』を例に描いた」そうで、「開発職必見」「笑えるどころか胃が痛くなってきた」「どこの国も同じなのかと思うと、ちょっと慰められる」など、世界中のエンジニアから共感のコメントが寄せられています。
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