7月24日〜8月31日の期間限定で開催されている全国のロッテリアとNTTドコモのコラボレーション企画「ポテホーダイ×カケホーダイキャンペーン」。「ポテトM」(税込270円)を注文すると60分間食べ放題になるという夢のようなキャンペーンだ。
これまでの人生、60分間ポテトとじっくり真正面から向き合ったことはない。ポテトはハンバーガーの脇にちょこんとある、いわばおつまみのようにさえ思っていた。そのような見方は今ではある種の偏見であり、そういった見方があらゆるものごとの視野を狭めているのかもしれない。
ならば、向き合おう。

向き合った。午後2時3分。食べ放題スタート。

1つめのポテトMには、箱からこぼれるほどのぎっしりのポテトが。できたてのアツアツで「これぞポテト」という味だ。




順調に食べ進めること約10分。2つめのポテトMと向かい合う。ポテトMとの対話を楽しみながらゆっくり、じっくり。



2つめのポテトMを食べ終わったところで、唇が塩で少ししょぼしょぼになったのを感じる。普段なら、友だちとの話に夢中になりそんなことに気づかないだろう。少しポテトと向き合えた気がした。
3つめ。ちょうど揚げたてだったのか、先程の2つのポテトMより明らかに熱い。指でポテトをつまむのもやっとなくらいに熱い。揚げたてのポテトはすごくおいしいが、ここまで約20分。もっとたくさんのポテトMと向き合うためには時間が足りない。そうだ、少し冷まそう。


ポテトを1本ずつ丁寧に並べていく。……あれ? 紙に書かれたスタッフさんたちがいい感じにポテトの隙間から顔をのぞかせているような絵が偶然できた。なんだかポテト畑みたいでかわいい。

4つめ。ケチャップをGET。そういえば、ここまでケチャップなしで、もくもくとポテトMと向き合っていた。少し浮気した気分。



ポテトのエネルギーなのか、カラダがぽかぽかしてきた。そして、そろそろお腹がいっぱいだ。制限時間は残り3分。でも、ポテトとの時間は1分も無駄にしたくない。

ポテトM、5つめ。これが最後のポテトMになる。ここまで、234本のポテトと向かい合ってきた。しかし、どれ1つとして同じものはなかった。長くピンと伸びたもの、途中が細くてちぎれそうなもの、カリッとしたもの、カケラのようなもの、それぞれのポテトがそれぞれの個性を持っている。ポテトが美しい……。

こうして60分の時間はあっという間に過ぎた。どれだけの人が60分間・294本のポテトと真剣に向き合ったことがあるのだろうか……そんなことを、ふと思った。世界は想像以上に広くて美しい。




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