東海大海洋学部福井篤教授の研究室が、2007年に北太平洋西マリアナ海嶺(かいれい)で採集された魚が、世界で2個体目となるデメニギス科の深海魚「Dolichopteryx anascopa」であることを確認した。日本魚類学会の英文誌に8月5日に論文が掲載された。同種の個体が確認されたのは、1901年以来、113年ぶり。

「Dolichopteryx anascopa」は、かつてインド洋ココス諸島近辺で発見され、1901年にA・ブラウアー博士によって報告された。当時の標本は破損していて形態の把握が不十分だったが、その後、1世紀以上、同種の採集例はなかった。



2007年に見つかった個体は、A・ブラウアー博士のスケッチと多くの点で似ていたが、脂びれの有無が異なっていた。そのため、福井教授らはベルリンのフンボルト大自然博物館を訪れて、1体目の標本を調査。その結果、脂びれの存在を確認し、他の特徴も多く一致したことから、同一種と特定。今年5月に形態を記載した論文を投稿した。
なお、同デメニギス科のデメニギスは、頭部が半透明なことからネットで人気があり、MMDモデルも配布されている。
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