ピントは撮った後から合わせればいい──そんな米Lytroのハイテクカメラ「LYTLO ILLUM」が日本に上陸します。加賀ハイテックが代理店となり、12月上旬から全国のカメラ専門店などで発売されます。価格はオープンで、実売は20万円前後になる見込みです。


7月に米国で発売されたこのカメラは、レンズに入る光の束を方向まで含めて丸ごと記録するライトフィールド技術により、撮影した写真のピントや被写界深度を後から変更できるのが最大の特徴です。つまり、このカメラを使えば「ありゃ、ピント合ってなかった」という写真とは、ほぼおさらば! ピントを合わせたい場所を後からクリックするだけで、たいていの場合はシャキッとピントが合うのです。


写真の解像度は2450×1634の400万画素。レンズは35ミリ換算で30〜250ミリ相当の光学8倍ズームレンズ。被写界深度は後から変更できるため、絞りは全域でF2.0に固定されています。最高ISO感度はISO 3200です。
大口径レンズと組み合わされたボディはなかなか大柄で、重さも940グラムと軽くありませんが、その分ホールディングの具合はよさそう。Wi-Fi機能も内蔵していて、スマホなどとも連携します。
ライトユーザーには手を出しにくい価格帯ではありますが、ピントを後から合わせる快感はクセになりそう。米Lytroのギャラリーでは、実際に後からピントを合わせる体験も可能です。興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
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