ヤマハは、歌声合成技術の新版「VOCALOID 4」と、音声ライブラリ「VY1V4」「巡音ルカV4X」「結月ゆかり 穏」を発表しました。



VOCALOID 4には、「グロウル」「ピッチスナップモード」「クロスシンセシス」といった新機能が搭載されます。
「グロウル」は、声がかすれたりうなったようにする機能で、発表会のニコニコ生放送中継でデモンストレーションを聴いたユーザーからは「デスボイスみたい」「演歌向き」といった声が上がっていました。
「ピッチスナップモード」は、VOCALOIDの声をいわゆる「ケロケロボイス」のように、機械のようにする機能。これまでのVOCALOIDでは自然な声になるよう自動調整されていましたが、あえてその自然な調子をやめて、VOCALOID単体でPerfumeのように機械的な声が作れます。

「クロスシンセシス」は、2つのボイスをパラメータの設定だけで行き来させる機能。全体的にソフトな声を使っている曲でも、力を込める部分だけ別の歌声ライブラリに切り替える、といったことが可能になります(2つの歌声ライブラリのシンガーと言語が同じ場合に限り利用可能)。

「ピッチレンダリング機能」も新たに搭載。ピッチ(音の高さ)を可視化する機能で、音の高さやビブラートの掛かり方を、エディタ上のオレンジ・青色の線で確認することができます。
発表会ではVOCALOID 4本体のほかに、新音声ライブラリとして、ヤマハからは「VY1V4」が、クリプトン・フューチャー・メディアからは巡音ルカの最新バージョンである「巡音ルカV4X」が、AHSからは既存VOCALOID2ライブラリのV4版と結月ゆかりの新ライブラリ「VOCALOID 4 結月ゆかり 穏」がそれぞれ発表されました。


また、「VOCALOID3 Megpoid」や「IA -ARIA ON THE PLANETES-」などのVOCALOID3用ライブラリも、VOCALOID 4 Editorに読み込んで利用が可能です(グロウルは4専用ライブラリのみ対応)。
発売日(価格)は、VOCALOID 4 Editor・VOCALOID 4 Editor for Cubase・VY1V4が2014年12月下旬(オープンプライス)、巡音ルカV4Xが2015年2月(Web販売価格1万7280円)、結月ゆかり 穏が2015年第1四半期(価格未発表)となっています。
パッケージ版が全国の楽器店・量販店で販売されるほか、ダウンロード版のVOCALOID 4 EditorとVY1V4がヤマハのボーカロイドストア、巡音ルカがクリプトン・フューチャー・メディアのサイトから購入可能です。
(山口登)
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