徳川家康の没後400年を記念して、関ヶ原の戦いをテーマにした特別展「大 関ヶ原展」が、3月28日〜5月17日に東京都江戸東京博物館(東京都墨田区)で開催されます。東京会期終了後は京都府、福岡県でも巡回して開かれる予定です。


左が黒塗南蛮鉢歯朶前立兜 徳川家康より黒田長政拝領福岡市博物館蔵、右が重要文化財徳川家康所用伊予札黒糸威胴丸具足久能山東照宮蔵
同展では関ヶ原の戦いに参加した武将ゆかりの品々が、国宝や重要文化財、本邦初公開のものも含めて300点以上(3会場合計)と過去最大級の規模で公開されます。徳川家康と徳川四天王(酒井家、本多家、榊原家、井伊家)の具足や石田三成の愛刀「石田正宗」など、合戦で武将が実際に身につけた武具。また合戦前日に密約を交わした誓約書といった戦いに関する古文書も公開し、天下分け目の戦いを戦場の内からも外からも読み解く内容となっています。

石田三成が各地へ送った徳川家康に対する告発文内府ちがひの条々福岡市博物館蔵

左上に“天下平均”の文字が見受けられる徳川秀忠書状福岡市博物館蔵
ほかにも美術品「関ヶ原合戦図屏風」「関ヶ原合戦絵巻」も計10点以上(3会場合計)と過去最多の数が出陳される予定。さらには関ヶ原の地形、天候の変化、各大名の動きなどを刻々と再現するジオラマ・プロジェクションマッピングも展示され、お客さんが“上空から見つめる軍師”となって合戦を味わうことができます。

関ケ原合戦図絵巻東京都江戸東京博物館蔵

関ケ原戦陣図屏風(左隻)福岡市博物館蔵

関ケ原戦陣図屏風(右隻)福岡市博物館蔵


左が重要文化財 洋時計久能山東照宮蔵、右が重要文化財 目器久能山東照宮蔵。家康の海外への視野をうかがわせる舶来品
東京会場は開場時間が午前9時30分〜午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)。観覧料金は当日券が一般1350円で、1150円の前売り券は公式オンラインチケットサイトなどで販売中です。
京都会場は6月2日〜7月26日に京都文化博物館(京都府京都市)で、福岡会場は8月7日〜10月4日に福岡市博物館(福岡県福岡市)で開催される予定です。
(黒木貴啓)
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