飛んでくる矢にこちらが放った矢を当てて撃ち落とす。アニメや映画ではそんな人間離れした技術を持つ達人がしばしば登場しますが、本当にその技術を身に着けてしまった男性の動画がYouTubeで話題になっています。
達人技を披露したのは、かつての戦争で実際に使用されていた弓矢の技術を研究しているラース・アンダーソンさん。慎重に的を狙ってその正確性を競う現代のアーチェリーとは違い、動き回る敵を自分も動きながら素早く撃つ実戦的な弓矢技術について考察し、訓練によって身に着けています。アンダーソンさんにとって壁を走ったり、ジャンプしながら的を射抜くことなど朝飯前。空中に放り投げた小さな空き缶のプルタブすらも一瞬の早撃ちで見事に射抜いてしまいます。

壁蹴りダッシュで素早く2本の矢を連射

ひょいっと放り投げた空き缶やプルタブも一瞬で射抜きます
アンダーソンさんは以前から弓矢の達人として知られていましたが、鍛錬を積み続けて現在では0.6秒に3本の矢を連射できるようになったとのこと。さらには相手の撃った矢を素手でつかんで撃ち返したり、自分の背中に向かって飛んでくる矢を振り向きざまに矢で撃ち落とすといった完全に人間を辞めている超絶技も披露します。「ご家庭ではマネしないように」ってできるわけないよ!

敵の撃った矢をまさかの素手キャッチ

後ろ向いてるからいつでも撃ってきていいよー

見えたッ!
また、アンダーソンさんは映画などに登場する弓矢の描写の間違いを次々に指摘しています。よく見る背中に予備の矢を入れた矢筒を背負ったスタイルは移動時に木に引っかかったり手が届きづらいといった問題があり、現在のアーチェリーで用いられている矢を左側につがえる撃ち方も狙いは定めやすいものの時間がかかりすぎるとし、素早く矢を連射しなければいけない実戦では矢を右側につがえていたはず、といった主張を展開。論理的な根拠があるだけでなく、実際に自分の体を使って再現して見せてしまうのでものすごい説得力がありますね。
(たろちん)
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