3月16日に発売された「週刊ヤングマガジン」16号が、付属の「投票専用ハガキ」を目当てとしたAKB48グループファンの買い占めによって品薄になっていると、ネット上で話題になっています。なかには「ファンのせいで一般読者が読めないのでは」など、ハガキの企画を疑問視する人も数多くいます。

買い占められているという「週刊ヤングマガジン」16号
昨年末から週刊ヤングマガジンでは、AKB48グループの中から同誌の2015年度専属グラビアモデルを選ぶオーディション「AKB48グループ グラビアモデルオーディション」を実施中。専属モデルになったメンバーは同誌で1年間、表紙に数回登場したりグラビア特集が組まれたりするというもので、現在は一次審査を通過した20人から読者投票でグランプリを決定する二次審査に入っていました。

開催中の「AKB48グループ グラビアモデルオーディション」
その投票に必要なのが、16号に貼り込まれた「投票専用ハガキ」。投票するとベスト20メンバーのサイン入りチェキが抽選でもらえるのもあって、発売日にハガキを求めて同号を大量に購入するファンが発生しました。Twitterではファンが同号を数十冊買ったりお店の在庫を買い占めたりした写真がいくつも確認できます。なかには床に同号を敷き詰めプールに見立て、クロール泳ぎのポーズをして見せる猛者も。
同時に「ヤンマガ難民なう」「うちの周りのコンビニ3軒とも、ヤンマガが売ってない…」など、ヤングマガジンが品薄で手に入らないのを嘆くツイートも散見。ネットではこれらを受け、「ホントに純粋にマンガ読みたい人には迷惑な話だよな」と買い占め行為に難色を示したり、「グラビアとハガキだけで売れるんだしマンガはもう要らないんじゃないかな?」とAKB商法じみた企画に疑問をもったりと、否定的な声が上がっています。
そもそもこれだけ物議を醸すほど、同号は売り切れて買えない状況に陥っているのでしょうか。発行元の講談社に問い合わせたところ、「ネットで話題になっているほど今週号が手に入りづらい状況になっているとは思えません」と広報担当者。
今号の発行部数は前号と変わらず(※2014年度の同誌の発行部数は約53.7万部)、20日午後7時時点で増刷もかかっていません。また発売日の各店の売れ行きから実売数を予測する初速数値も「いつもよりは良くて手応えを感じる」程度らしく、「数冊ずつ残っているお店もちゃんとあったので、どこを探しても一般読者が買えないほど今週号が売れているとは考えられません」と見解を述べました。なお、今のところ読者からの苦情も受けていないとのこと。
とりあえず今回の企画によって一般読者がヤングマガジンを入手できないという本末転倒な事態にはならなかったようです。ネットの一部にある「毎回連載を楽しみにしている読者が購入できなかった」という見方は過剰かもしれません。
HKT48の指原莉乃さんも複数冊購入したそう。ハッシュタグ「#コンビニからなくならないよう何店舗かで購入」が増えて欲しい
(黒木貴啓)
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