東京・渋谷区で提出されていた「同性パートナーシップ条例」が、3月31日の区議会で、賛成21人反対10人の賛成多数で可決されました。同性パートナーシップ条例は、同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める証明書を発行するもの。「賃貸の契約ができない」「パートナーが緊急入院した際に面会ができない」といったケースの解決策となると見られています。この条例に関する一連のニュースは大きな話題となり(関連記事)、賛成派や反対派からさまざまな意見が寄せられていました。


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「パートナーシップ証明」条例

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条例が賛成多数で可決された渋谷区

 「同性パートナーシップ証明」の問題点も指摘されています。たとえば申請には公正証書取得手続き代がかかることや、条例案「条例に従わない企業・団体などの情報を公表する」から「公表しない」と付帯決議されたことなど。また「同性パートナーシップ証明」は婚姻とは異なり、相続や扶養については効力がありません。ですが、今回の可決が日本の同性婚や同性カップルのパートナー法制定への第一歩だと期待されています。


LGBTアクティビストの東小雪さんも傍聴


 具体的な申請方法や申請条件などは、これから協議・決定されます。世田谷区、横浜市、宝塚市でも同様の条例の提出が検討されています。


世田谷区議会議員の上川あやさんのツイート


青柳美帆子