NTTデータとリモート・センシング技術センターは、2メートルという超高精度で全世界の地表を網羅する3D地図データを発表した。これまで提供されていた5メートル精度の地図では難しかった、「建築物」レベルの細かな起伏も表現できるのが特徴とのこと。

今回の3D地図データを使って作成した鳥瞰図(カラー処理を施したもの)
Googleマップなどと異なり、完全な3Dデータであるため、自由に向きを変えて見ることが可能。3Dプリンタ用のデータも同時に提供され、出力すれば実際に地形に触れることもできる。
サービス対象は全世界で、たとえばエベレストの頂上なども提供可能とのこと。普通の地図がない未開のジャングルや沙漠も高い精度でカバーするため、インフラ構築や資源開発などへの応用も。そのほか、都市開発への利用も見込まれている。

エベレストも360度の方向から眺められる
この3D地図データは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた陸域観測技術衛星「だいち」のデータをベースに、米国産衛星のデータも併用して作られたもの。提供は任意の地点の最低25平方キロメートルから、価格は1平方キロメートルあたり1万1000円からとなる。
(大村奈都)
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