1986年に第1作が発売されてから、HD版を含め20タイトルを世に送り出した任天堂の「ゼルダの伝説」シリーズ。そのコミカライズを1998年から2008年に渡り務めた漫画家、姫川明先生をご存じでしょうか。

コミカライズシリーズ第1作目「時のオカリナ」
通称「姫川ゼルダ」と呼ばれ親しまれているシリーズは、小学館の学年誌「小学五年生・六年生」で連載。ゲームをプレイしていたファンを中心に根強い人気を誇っています。
ゲームの設定だけに縛られない独特の世界観や、主人公リンクとその周囲の人物、敵対するモンスターや勢力までもを濃密に描いた作風は、当時の読者に「ひとつのゲームからこんな物語が生まれるなんて!」と衝撃を与えたのではないでしょうか。
しかし、そのコミカライズは2008年の「夢幻の砂時計」で途絶えます。以降、今日に至るまでの7年間、続編に関する情報は“時が止まったよう”に発信されないままでした。

10作目である「夢幻の砂時計」。作品ごとのリンクの描き分けもスゴイんです
しかし7月2日、Twitterの「ゼルダの伝説」公式アカウントと、姫川明先生のアカウントから同時に「新作の執筆を開始しました」との投稿が!
公式アカウントの画像は直筆メッセージ&イラスト入り
この報告にファンは歓喜。Twitterで話題になりました。
ゼルダで7年と言われると真っ先に思いつくのが「時のオカリナ」。リンクは子ども時代から7年の時を超えて「時の勇者」として戦うのです
4剣とは「ゼルダの伝説 4つの剣+」のこと。刊行が2004年なので、もう10年前になってしまうんですね……
「時のオカリナ」の隠れたヒロインとも言われる、物語の序盤にリンクをサポートしてくれる幼馴染みサリア。ゲームとコミカライズの両方で感動して大好きになった筆者
姫川明先生の公式サイトにあるコラムには、連載再開について「SNSが始まってからの初めての漫画連載になりますね。小学生の時からずっと待ってくれた人、初めて読んでくれる人、多くのゼルダのファンの人達が楽しんでもらえるような漫画になるよう頑張ります!!応援よろしくお願い致します!」との意気込みも。
同コミカライズの第1作目「時のオカリナ」上巻の刊行は2000年。当時小学校に入ってすらいなかった筆者ですが、まだ慣れていないニンテンドー64のコントローラを必死に動かしながら、コミカライズを読んでいたことを今でも思い出します。
あのとき「子ども」だった方は「大人」になり、それでも思い出の中に強く「姫川ゼルダ」が焼き付いている方は多いのではないでしょうか。ゲームをプレイしていて、まだこのコミカライズを読んでいない方にはぜひともおすすめしたいシリーズです。

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