交尾の仕方を忘れてしまったミジンコのメスがオスと交尾しないかを見守る生放送が、7月18・19日にニコニコ生放送「ニコニコ23.5時間テレビ」で配信されました(関連記事)。番組では視聴者のアンケートによってメスを「クリスティーナ」、オスを「お前ら」と命名。約20時間の放送の末に交尾は一度も果たされなかったのですが、2匹の恋路を応援するイラストがニコニコ静画に数多く投稿されるなど人気を見せています。

擬人化された「クリスティーナ」(左)と「お前ら」(右)のイラスト(ニコニコ静画「お前らとクリスティーナ」)
そもそも番組は、日本のミジンコは長らくメスだけで子を産む単為生殖で繁殖してきたため、絶滅の危機に立たされているという前提で実施された企画。交尾をせず単為生殖を続けていると遺伝子の多様性が大きく損なわれ、病気などに感染しやすくなってしまうのだそうです。なのでミジンコのメスとオスを1匹ずつそろえて「お見合い」の場をセッティングし、顕微鏡内の様子をみんなで観察しました。

観察された「クリスティーナ」(上)と「お前ら」(下)

メスの名前がアンケートで決定した瞬間

オスが「お前ら」になった瞬間

二匹の交尾を見守る いけそう?

クリスに蹴られたお前ら(3時間20分頃)

盛り上がる(20時間頃)
番組では冒頭で、両者の名前をそれぞれ9つの候補からアンケートで決定。メスは「ミジ子」「悦子」などのなかから、得票率41%というぶっちぎりの人気で「クリスティーナ」に。オスは「ひろゆき」「おかりん」など有力候補をなんとか抑えて「お前ら」に決まりました。その後、クリテスティーナに対しお前らがフックを使って迫るも拒み続けられるというラブコメ的展開が約20時間続いて、交尾することなく番組終了となります。

イラストも続々投稿(ニコニコ静画「クリスティーナ」)
放送を受けて、ニコニコ静画では2匹をポップに描いたり擬人化したりするイラストが続々と投稿。クリスティーナは体がお前らよりも3倍ほど大きく、交尾を拒否する立場にあったことから、クリスティーナはツンデレもしくは余裕のあるキャラ、お前らはヘタレキャラとして描かれているようです。


ツンデレキャラとして描かれがちなクリスティーナ(ニコニコ静画「ミジンコのクリスティーナちゃんのつもりその2」と「お前らとクリスたん」)

古風もかわいい(ニコニコ静画「お見合い」)
番組の評価はアンケートで「とても良かった」が91%と非常に高く、イラストへのコメントでも「お見合いがんばれ!!」「“お前ら“がんばれ!!」「グソクムシ以来の人気生物になったな」と応援する声も多いです。ニコニコ生放送では深海生物であるダイオウグソクムシが食事を摂るか見守る番組から、ダイオウグソクムシの人気に火が着きました。ミジンコもこれに続く人気生物となるか見どころです。お前ら、くじけるな……!
(黒木貴啓)
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