1994年12月発売のスーパーファミコン(SFC)用アクションゲーム「海腹川背」(うみはらかわせ)。そのリプレイデータをゲーム機の電源を入れっぱなしにすることで20年以上保持し続けているあるユーザーがTwitterに投稿した画像が話題になっています。
稼働時間は18万時間以上!
海腹川背は、1994年12月にTNNから発売されたスーパーファミコン用のアクションゲーム。その後プレイステーションやニンテンドー3DSなどでもリリースされ、今なお多くのファンを持つシリーズです。
今ではなかなかイメージし難いかもしれませんが、30年ほど前はゲームのセーブデータといえば、「ふっかつのじゅもん」に代表されるように人力で行われていたもの。そこに彗星(すいせい)のように登場したSRAM(スタティックRAM)とリチウム電池の組み合わせによるバッテリーバックアップはゲームの世界に革命的な衝撃をもたらしました。
当時、ROMカートリッジ式のゲームソフトで用いられていたバッテリーバックアップは、SRAM上のデータをリチウム電池を用いて保持しており、SFC版の海腹川背もその1つ。同作ではリプレイデータをバッテリーバックアップすることができました。
ゲーム機本体の電源を切断しても電池が生きていればSRAMに電気が供給され、データは保存されますが、ひとたび電池の寿命が来てしまうと、本体の電源を切るとデータも消失。電池を交換しようにも、電池を外したときにバッテリーバックアップが機能しなくなるので、ほとんどの人はあきらめてしまうものですが、Wanikunさんは違いました。

本体の電源を切ることなく、現在に至るまで実に20年以上データを保持し続けたのです。この間、引っ越しもあったそうですが、そのときはまだ電池が消耗しきってなかったのか、急いで運ぶことで事なきを得たそうです。すごすぎる……。
その後時代はデータの保持に電源を必要としないフラッシュメモリなどの不揮発性メモリやクラウド活用へと移っていき、バッテリーバックアップを話題にする人も少なくなる中投稿されたこの画像。海腹川背に対する愛情の深さとともにただただ驚嘆です。
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