
表面が網目状になったリングのような物体。一見しただけでは何だかさっぱり分かりませんが、実はここには「人が歩く動きと時間」が入っています。この物体を回転台に乗せ、プロジェクターで光を当てると……。

回転台に乗せて光を当てると……

歩いている人の絵が浮かび上がった!

光源を増やすと人も増えます
なんと、光を当てたところに男性の絵が浮かび上がり、しかもなめらかに歩き始めました。どうなってるんだこれ!
実はこれ、最初に男性が歩くアニメパターンを作成し、それを輪っか状に並べて3Dプリンタで出力したのだそう。要するにゾートロープ(回転のぞき絵)の現代版のようなものですね。理屈を聞くと「なるほど!」という感じですが、あの網目状の物体の中に「人が歩く動きと時間」が隠されているというのが面白いですよね。

最初に歩いているアニメパターンを作って……

それをぐるっと輪っかにします

あとは間を補間しつつ、3Dデータにして出力すればできあがり
これはメディアアーティストの後藤映則さんが作成し、動画サイトvimeoに投稿したもの。「これは新しい映像表現」「時間が空間で表現されている点が素晴らしいです」など、そのユニークなアイデアが注目されています。
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