グラフィックデザイナーの原研哉さんが、東京五輪エンブレムの最初のコンペで次点となった自身のデザイン案をWebで公開しました。

デザイン案のほか、競技場での展開、コスチュームや商品への展開といった展開例、動画なども公開されています(発表内容を個人に帰属する制作物の範囲内にとどめるため、「五輪マーク」と「TOKYO 2020」はコンペ提出のものとは変えているとのこと)。原さんによれば、五輪エンブレムのデザイン案は「躍動する地球」「心臓の鼓動」「頂点」をシンボライズし、パラリンピック案は、はじける「歓喜」「共振」「祝祭性」を表現。いずれも三次元の球体をデザインし、赤を配しています。

最初のエンブレムのコンペでは、104の案が応募されましたが、公開されたのは1点のみ。原さんは「プロフェッショナルたちによって競われた最初の競技がいかなるものであったかを公表することは、グラフィックデザインが広く理解されるためにも、五輪エンブレムの今後を考えていくにも、貴重な資料の提供になるはずです」とコメントしています。
新たな公募は応募資格が大幅に緩和されており(関連記事)、「デザインマラソンのランナーの数は膨れ上がりそうです」と原さん。「それがどんなレースになるかは走ってみなければわかりませんが、2020東京五輪の成功に向けて、気持ちを前へとたてなおします」
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