米航空宇宙局(NASA)は12月5日、無人探査機「ニュー・ホライズンズ」が撮影した冥王星の写真を公開しました。

NASAのリリースより
「ニュー・ホライズンズ」が今年7月に行った接近飛行の際に撮影したという複数枚の写真。1ピクセル当たり約77〜85メートルの解像度で、幅は約80キロだという高解像度な画像は、冥王星における地形の多様性が見て取れるほど鮮明です。「スプートニク平原(Sputnik Planum)」という名の氷原から「アルイドリーシー山(The al-Idrisi mountains)」までの起伏、ギザギザした地表や氷河もくっきり。

地形がくっきり(写真:NASA)
「ニュー・ホライズンズ」の主任研究員は「冥王星の地理が手に取るように分かる、あっと驚くような写真。金星や火星に初めて接近飛行して20年経ってもこのクオリティは出せなかったにもかかわらず、冥王星ではたった5カ月でやり遂げた。クレーターや山々、氷原がはっきりと分かる。われわれが科学とともに成し遂げたこれらの画像は、単純に信じられないものだ」と語っています。
「今後の数十年内のうちで冥王星を捉えた最高の接写」といわれる画像からも徐々に解き明かされるであろう、宇宙の神秘。ロマンですね。
(高城歩)
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