みんな、気付いていると思う。
「だがしかし」は、2人のヒロインをめぐる究極の選択アニメだということを……!

アニメ「だがしかし」公式サイトより、ヒロイン2人の対比が目に刺さる
原作は「駄菓子うんちく一話完結」漫画。8ページに1つ駄菓子を紹介し、駄菓子大好きお菓子会社令嬢の枝垂ほたると、駄菓子屋を継ぎたくない少年鹿田ココノツのドタバタを描く作品です。ほたるさんおっぱい大きいかわいい。
アニメ化で思いっきりクローズアップされはじめているのが、ココノツの幼なじみ、遠藤サヤちゃん。いろいろな駄菓子屋おもちゃテクに(たまたま頑張らなくても)長けており、皆から尊敬をこめて「サヤ師」と呼ばれています。
三白眼スレンダーの女の子
メインヒロインのほたるは、「巨乳」「おしゃれ過多な服装」「おおげさなセリフ」「読めない行動」と、かなり特殊な存在です。
一方サヤ師は対極。「微乳」「シンプルな服装」「男友達のような会話」「分かりやすいデレ」。

「だがしかし」公式サイトより。三白眼好きが狂喜乱舞な女の子ですよ……
彼女を語る時欠かせないのは、三白眼です。
そんなにテンションが高い子ではなく、どちらかというとみんなのツッコミ役。でも大人っぽいわけじゃない。彼女は、根が幼くて純真。楽しそうなことにはすぐのります。いつも絶え間なく笑顔です。一見その三白眼ゆえにちょっと不機嫌そうに見えるけど、すぐにニッコリ。
彼女の八重歯がこれまた表情に彩りを添えます。ムスッとしているときは三白眼とのコントラストでキバにみえる。にっこり笑っているときはネコのように見える。ああ、サヤちゃんその歯触らせてください。
服装は着飾らない、タンクトップにスカートor半ズボンというざっくりしたスタイル。夏暑いからとか、喫茶店の手伝いがあるから、とはいえ、服はあんまりこだわりはないようです。
だがしかし。彼女顔から上は相当にオシャレ。まず目立つのはロングサラサラの茶髪。こまめに髪型を変えており、手入れには気を使っています。額のでかいヘアピンがチャームポイント。
目立つのはピアス。めっちゃピアス。すごくピアス。いくつ開けてるの!? イヤーカフスなどもあわせると、かなり耳にじゃらじゃらつけています。さすがに学校に行くときは一個だけにしているようですが、これ穴あけてるのかな、あけないタイプのピアス? 高1でこのピアス量は相当目立ちますよ!
それを、彼女からにじみ出る純朴オーラが相殺しています。かなりいろんな要素を含んだ、一筋縄ではいかない幼なじみキャラ。恋愛感情は分かりやすいけど、ほんとの気持ちは分からないオンナノコ。それがサヤ師です。
究極の選択
出番自体はあんまり原作と変わっていません。ただ、アニメは30分枠、話を数話分ぎゅっと詰め込み、重要エピソードを集めていくと、どうしてもサヤ師の出番が増える。

「だがしかし」アニメ公式サイトより、ああ、なんてまぶしい笑顔なんだ。出番は多いです
原作だとサヤ師登場回は飛び飛びでそこまで多くない。ですが、アニメだと1話から登場するので(原作は7話まで出てきません)、あれっ、こんなにココノツにデレデレだったっけ? とびっくりします。そうなんですデレデレなんです。気づいてないのはココノツだけです。
マンガが駄菓子中心のうんちくセクシー作品だったのに対し、アニメは青春群像劇のフックとして駄菓子がある作品になっています。
突然現れ、ココノツがなんとなく気になりはじめたほたるさん。幼なじみで、ココノツのことが好きなサヤ師。どうしてもこの2人の関係が気になる。
押さえておきたいのは3点。
- 別にほたるさんはココノツに対して恋愛感情はない(好きなのはポッチ君)
- ココノツはほたるさんに恋愛感情を抱いているか分からない。サヤ師に対しては好意は持っているが恋愛かどうか気づいていない
- サヤ師とほたるさんは、とても仲がいい
恋愛三角関係……というほど、重くない。特にほたるさんは天真爛漫(らんまん)で、サヤ師のことが大好き。サヤ師もまた、ほたるのことを嫌っていません。大変平和な環境に見えます。
ただし、将来の進路、幼いままのココノツとの関係に、やきもきしているサヤ師。彼女の気持ちはなかなかココノツには伝わりません。
ほたるさんを選ぶか、サヤ師を選ぶか。究極の選択です。ドラクエ5でフローラを選ぶか、ビアンカを選ぶかと同じくらい難しい。
アニメのエンディング。サヤ師が駄菓子という「ふしぎの国」に迷い込んだアリスで、彼女を惑わすうさぎがほたるさん、という対比がうまい。敵対関係ではなく、お互いがいざない合う関係です。だから、選べない。
君とぼくとの思い出
サヤ師とココノツの間には、特別な思い出がいくつかあります。ちょっとピックアップ。

幼少期、友達だと思っていたサヤちゃんが、1人の女の子だと気づいた、あの日(3巻32ページ)
これは幼少期に2人で行った「お医者さんごっこ」のワンシーン。
今まで気にもとめていなかった友達が、オンナノコだと気づいてしまった瞬間です。(なおサヤ師はココノツを男の子だと意識していた模様)。
大事なのは、この事件を高校生になったココノツも覚えており、赤面しているということです。なんだい、脈ありじゃあねえかい。

お祭りで、ココノツと一緒にいたいと願うサヤ師が、プチデート。ココノツ、ドキッとした自分にやっと気付きます(3巻150ページ)
こちらは、一緒にお祭りで夜店をまわっているシーン。サヤ師かわいい……君がいた夏とか遠い夢の中になる前に気づいてよかったねココノツ。サヤ師は「ココノツと一緒にいたい」という思いが非常に強かった。ココノツは「友達と遊ぶ」程度の感覚だったのに、一緒にいてドキドキを感じた。大きな進歩です。
こうしてみると、サヤ師はかなり分があるのでは……?
ココノツから見たほたるさんとサヤ師はどう違うのか、実際に分かりやすく描かれているシーンがあるので、見てみましょう。

身近な女の子をキャラ化してあまつさえムネのサイズを指定してしまった青春の過ち(3巻84ページ)
ココノツがサヤ師とほたるさんをモデルに描いたキャラの絵。さすが漫画家志望、絵がうまい。
彼が2人を見分けるポイントにしていたのはムネでした。サヤ師に添えられたメモは「重要(小さい)ムネが」。
ココノツが巨乳好きなのは、1巻冒頭から話題になっていました。確かに彼はほたるさんのおっぱいをチラチラ見ています。けれどちょっと待ってほしい。わざわざムネが小さいことを書き添えるということは、だ。彼が好きなのはおっぱいであって、大きさではないのではないか。
何より、いかにもアニメキャラ然としたほたるさんだけじゃなく、サヤ師をかわいくイラスト化しているというのは、脈ありすぎなんじゃないか。
いける、これはいけるぞサヤ師!
「ココナツ」
サヤ師を語る際欠かせないのは、彼女が「ココノツ」のことを「ココナツ」と呼び続けていることです。呼んでいるのは1人だけ。絶対曲げません。
彼女にとっての意地です。あいつの名前はココナツ。私にとっては特別だから。周囲が彼女につっこまないあたりに、優しさを感じます。
サヤ師はあんまり恋愛面で、押しません。慌てはするけど、付きあおうとグイグイいかない。一方で友情としての親しさはズイズイと押してきます。普段から駄菓子屋に勝手にあがりこんでココノツを待つあたり、小学生男子とほとんど変わりません。

高校生の今でも、幼い時と変わらない、サヤ師とココノツの関係。甘酸っぱし(4巻126ページ)
サヤ師は男女の恋愛関係になりたいのではないかもしれない。今気が置けない親友であり、くだらないことを一緒にできる仲間であることを大事に思っており、これがいつまでも続けばいいのに、と感じているように見える。
だからこそ、これから将来どうなるのか、一番不安な子でもあります。
がんばれサヤ師! 君の未来は、そんなに暗くないと思う。
(c)コトヤマ/小学館
(たまごまご)
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