北海道立オホーツク流氷科学センターは3月15日、批判が寄せられていた写真コンテストの最優秀賞作品について、本人が受賞辞退を希望したため「該当作品なし」にしたと発表しました

 問題となっていたのは、同センターが主催した「オホーツクの四季写真コンテスト」の最優秀賞作品「征服」。打ち上げられたクジラの死骸の上で男性がガッツポーズをしているという写真で、発表後「命を何だと思っているのか」「神経を疑う」など、撮影者や主催者を非難する声が殺到していました。


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問題となっていた作品(コンテストの結果発表より


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当初の選評は「海岸に流れてきた? クジラに載ってヤッタゼ! と言った得意のポーズの青年! 滅多に見られない作品作りに成功されたと言ってよいでしょう」(コンテストの結果発表より)※編集部の判断で応募者の名前は伏せています


 同センターはこれを受け、「審査の判断基準が明確ではなく、自然や環境を研究する機関でありながら、それらへの配慮や認識が欠如していた点を原因と考え、多くの方に不快な思いをさせてしまい、猛省しております」とサイトでコメントを発表。また寄せられた意見を受け、審査員と応募者にそれぞれ事情を説明したところ、応募者本人が辞退を希望したため、最優秀賞は「該当作品なし」にしたとしています。


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最優秀賞は「該当作品なし」に(北海道立オホーツク流氷科学センターのサイトより


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