スマートウォッチを皮膚で操作できるようにするインタフェース「Skin Track」が、アメリカの名門私立大学・カーネギーメロン大学の「Future Interface Group」によって開発されています。


皮膚で操作する「Skin Track」

手の甲をなぞって絵も描けちゃう「Skin Track」


YouTubeに公開されている動画を見ると、発想のすごさと画期的さがよりよく分かります。

 「Skin Track」本体のベルトにはセンサーが組み込まれており、指輪型の端末から送信された電気信号を受信することで双方の距離を計測。操作する指がどこにあるのかを把握します。そして指先が腕や手の甲に触れると、その位置をX軸とY軸として素早く読み込み、どのような操作が行われたのかを認識します。


皮膚で操作する「Skin Track」

指輪型の端末は、実際に操作する指に装着


皮膚で操作する「Skin Track」

ベルトには指輪からの信号を受信するセンサーが取り付けられています


皮膚で操作する「Skin Track」

指先の位置をX軸とY軸で読み込むことで、どんな操作が行われたのかが認識されます


 スマートウォッチを始めとするウェアラブル端末は画面が小さく、テンキーを使っての通話や音楽の選曲など、画面上での操作はやりにくいものでした。しかし「Skin Track」は端末を身につけた皮膚をタッチパネルとして利用することで、慣れ親しんだスマートフォンと同じようにスワイプやスクロールなどの操作が可能となっています。また、アルファベットを書いてアプリを起動させるショートカット機能や、拡張空間となった腕を活用したゲーム操作、アプリの管理もできるようになっています。画面が小さいなら、皮膚に拡張すればいいじゃないって発想がスゴイ!


皮膚で操作する「Skin Track」

手首の近くを上下になぞって、音楽リストをスクロール


皮膚で操作する「Skin Track」

手の甲でテンキーを押せば、ミスをすることなく番号が打ち込めます


皮膚で操作する「Skin Track」

手の甲で「N」を書くと……


皮膚で操作する「Skin Track」

ニュースアプリが瞬時に起動!


皮膚で操作する「Skin Track」

腕に拡張した空間でゲーム操作もできます


皮膚で操作する「Skin Track」

アプリが多い人は画面のアイコンを長押しして、


皮膚で操作する「Skin Track」

腕の上へドラッグ


皮膚で操作する「Skin Track」

アイコンを置いた位置を指でタップすると、


皮膚で操作する「Skin Track」

アプリが起動されます。ス、スゴイ……!


 今後、ますます私たちの身近な存在になるウェアラブル端末ですが、「Skin Track」の技術があれば、より使いやすく快適なアイテムになってくれそうです。これからの開発の進展と実用化に期待し、注目していきたいですね。


束子


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