神奈川県足柄のレンタカー店fun2driveに、すべての車種の運転が可能な通称“フル免許”を持つ人が現れ、Twitterで話題となっています。
これが“フル免許”
「凄いお客様がご来店…13年かかったそうです(笑)」と運転免許証の種類欄が全部埋まった免許証の画像を投稿したのはfun2drive_店長(@fun2drive_10cho)さん。原付からけん引二種まで全14種コンプという偉業に、投稿直後から「すごい!」と話題となり、投稿から1日で5300件以上リツイートされています。

ナマズさんが取得に成功したフル免許! すごーい!(画像提供:fun2driveさん)
fun2drive店長によると、フル免許を持つのは「去年の10月に初めて来店されたお客さん」とのことで、その時は全種類の免許を取得した状態ではなかったそうです。そして5月23日に再来店したお客さんの免許証を確認したところ、“フル免許”となっていたため許可を得て写真を撮らせてもらったということが分かりました。
“フル免許”を達成したのは横浜市在住のナマズさん。お話を聞いたところ、2003年8月に小型特殊を取得したことを皮切りに、仕事で必要な免許もあったものの「免許を全部取ろう」と一念発起。13年の歳月をかけ、2016年5月9日に最後の大型二種を取得しました。

あれ? 普通免許の部分が省略マーク(画像提供:fun2driveさん)
ただ、ナマズさんは「私が持っている免許は普通免許の欄が省略になっているので、そこがすごく悔しいんです」と語ります。ナマズさんが目指していたのは、下位の免許から順番にすべての免許を取得すると、すべての欄が埋まるという通称“フルビット”免許ですが、普通免許の欄が省略になっているため、フルビットにはならず。これは2007年に免許法が改正された際、普通免許保有者が中型(8t)免許取得扱いとなったことによる影響。ナマズさんは「一時は(すべての種類欄を埋めるために)普通免許を返納して取り直そうか」と思ったそうです。

これがフルビット免許 全種類欄が埋まっています(警視庁「運転免許関係諸手続」より引用)
ナマズさんは最後に「実は来年から普通自動車と中型自動車の間のクラスとして、 準中型自動車が設定される予定です。それに伴い『準中型免許制度』が誕生するのでまた1つ空欄が増えてしまいますね」と笑っていました。
免許写真を投稿したfun2driveは、歴代GT-Rの乗り比べツーリングなどの珍しいサービスを実施していることから、コアなお客さんが多数訪れるそう。それでも店長によると「こうした免許(フル免許/フルビット免許)を持つ方はまれです。ただ、数年に1度のスパンで目にすることがあります」とのこと。車好きの方の中でもかなり珍しい免許であるようです。
来年には一時的に絶滅してしまうかもしれない“フルビッター”(フルビット免許保有者)の皆さん、今のうちにガンガン自慢しちゃいましょう!
(Kikka)
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