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自宅で猫を飼っていない、あるいは飼えない事情がある猫好きさんにとって、「猫カフェ」は猫とふれあえる貴重な空間。来世はモンプチになりたいと思うほど猫が大好きな筆者ももちろん利用したことがあります。ただ、猫カフェは女性客がとても多く、筆者のような男1人では雰囲気的に気後れしてしまうというのが個人的な悩みでした。
もっと気軽に猫と過ごせる場所はないものか……と調べてみたところ、なんと猫と一緒にお酒が飲める「猫居酒屋」というものがあるそうです。そんなの絶対に行くしかないじゃん! いや、むしろ住む!! ということで、早速突撃してきました!

お店は2階にあります
今回、取材をさせてもらったのは、西武池袋線江古田駅から徒歩1分の所にある「赤茄子」という居酒屋です。外観はごく普通の居酒屋で今のところ猫要素を感じられませんが、果たして……?

第一猫ちゃん発見!
2階に上がろうとすると……うおおーい! いきなり立派な猫がお出迎え! どうやら、うわさは本当だったみたいです! このまま8時間くらいモフモフしたかったのですが、取材にならないので泣く泣く断念。階段を登って、店内へ。

猫好きの聖地

ビニール袋が好きなんですニャン

休憩中ですニャン
ぬおおお!! 当たり前のように猫がいるー! 目を凝らさずとも、いろんな所に猫がいるー! この時点で、テンションは最高潮です。店内の雰囲気ですが、まさに実家のような安心感。お店が入っているビルは築50年以上が経過していて、レンガ造りの内装も建築当時から、ほぼ変わらないままだそうです。レトロな感じがたまりません! 店内の至る所に猫の写真やイラストが貼られており、猫好きの人の心をくすぐってきます。

こちらにも猫ちゃんが
お店のご主人に案内されて席に座ると、座布団の上でくつろぐ猫を発見! 「あ、失礼します」と思わず話しかけてしまいました。猫をチラチラ見つつ、赤茄子のご主人にお話を伺いました。
もともと、ご主人はサラリーマンだったのですが、定年退職後に「赤茄子」を開店。オープンして最初の1年は普通の居酒屋だったのですが、ある日、常連さんが飼っていた猫が子どもを産み、その子猫を店に連れてきたことが、猫居酒屋を始めるきっかけになったそうです。
「お客さんがね、子猫を連れてきたときはビックリしたよ! 家にも猫がいっぱいいるし、どこで子猫の面倒見るかって話になったらさ……ここ(お店)しかないだろ、って(笑)」とご主人。自宅で飼っていた猫も続々と入店(?)することになり、今では5匹の猫がお店で暮らすようになりました。

子猫時代の写真も飾ってあります

エネルギー補給の時間ですニャン
ちなみに、ご夫婦そろって大の猫好きで、何十年も猫を飼い続けてきたという大ベテラン。猫の飼育について、アドバイスを求めに来る方もいらっしゃるそうです。

ジャンボサイズのマコちゃん。もともと常連さんが飼っていた猫だったのですが、止むに止まれぬ事情で世話ができなくなり、ご主人が引き取ったそうです。なでられるのが大好きだそう
赤茄子では猫カフェと同様に、動物取扱業の登録を済ませているほか、ご主人が動物取扱責任者になっているので、法的な部分は全てクリア済み。また、動物愛護法に基づき、22時になると猫たちはお休みとなります。定休日には、スタッフの方に猫のお世話をお願いしているとのこと。
店内の猫に対しては、必要以上にちょっかいを出さない、絡み酒をしない(泥酔した方は入店お断り)、人間用の食べ物を与えてはいけない、というルールがあります。猫にストレスを感じさせないように、お互い気を遣いつつ、仲良く過ごすのが赤茄子を楽しむコツと言えるでしょう。
猫カフェもそうですが、猫たちは「人間の思い通りに動いてくれない」もの。店内を自由気ままに動き回っているので、かまってくれるときもあれば、そうでないときもあります。無理やり抱っこしたりするのはNG。猫とふれあえるか、仲良くなれるかどうかは、お店に来てのお楽しみなんですね。


それでも赤茄子の猫たちは、抱っこされるのが好きだったり、お客さんの膝の上で爆睡したりと人懐っこい猫ばかりでした。常連になると、猫も顔を覚えてくれるので、よりサービスしてくれるかも?

起こさないでね

人にやさしく、猫にやさしく
赤茄子のシステムは、1人につき1ドリンク・1フード制、チャージ制(20分につき100円)となっています。お酒の価格も400円台からなので、お財布にも優しい! また、たくさん飲む人にオススメな飲み放題コース(50分960円、100分1800円)もあります。いくらなんでも、飲兵衛に優しすぎやしないか……!? という思いましたが、たくさんお酒を飲んで楽しんでいってもらいたい、というご主人の意向に添った価格設定なのだそうです。

チーちゃんピザ(700円)。お酒との相性は抜群!

ニャポリタン(700円)。細めのパスタを使用しているので、とっても食べやすいです!

鴨とクリームチーズのオードブル(500円)。こちらは日替わりのおすすめメニューでした
料理の看板メニューは、しらすやゴルゴンゾーラを使用した「チーちゃんピザ」や、ナポリタンをもじったパスタ「ニャポリタン」。どちらも猫の顔を表現しており見た目も楽しめます。また、猫用のおやつももらえるので、席の近くにやって来た猫にあげることができます。猫と仲良くなれるチャンスなので、いつでも取り出せるようにしておくといいかも!

筆者もトライしてみました。ああ、おやつを食べてくれた……! この喜びは言葉では言い表せません……!

もっとちょーだいニャン
お店に入ってきたときのお客さんの反応を見ていると、ほぼ間違いなく店内に入った瞬間に「あっ、いるー!」「きゃ〜! かわいい〜!」という黄色い歓声が上がります。女性だけでなく、男性も満面の笑みを浮かべていたのが印象的でしたね。そんな姿を見ていた筆者もニヤニヤが止まりませんでした。猫は人類に笑顔をもたらしてくれるんや……!

お姉さんと猫が織りなす、ステキな距離感

お兄さんも猫とふれあってご満悦の様子

お隣に座っていたお姉さん……の隣で爆睡しているノンちゃん。この慣れっぷりは異常です!
お客さんは、北は北海道、南は沖縄県まで、全国各地からやって来るそうです。最近は外国人のお客さんも来店するようになり、イギリスとオーストラリアから取材を受けたことも。また、猫の飼い主さんたちが集まる場所としても使用されたり、「猫コン」なる婚活イベントも不定期開催しているそうです。

足元にはご注意くださいニャン

床はひんやりして気持ちいいニャン

テーブル席の他に、カウンター席もあります。猫とのエンカウント率高し!

取材メモをのぞきこむチーちゃん。ちょっぴり邪魔だけどうれしい(ジレンマ)

※置物ではなく、実物の猫です

振り向けば猫がそこにいる

ゆっくりしていくといいニャン
落ち着いて過ごせる空間、おいしいお酒と料理、そして猫まみれ……。取材を終えるころには「赤茄子はいいぞ」としか言えない体になってしまいました。酒好き、猫好きな方はもとより、筆者のように「猫が大好きだけど、自宅はペット不可なので飼えない」という人にもピッタリの場所だと感じました!

赤茄子はいいぞ

取材後、カウンターで1杯頂いていると、マコちゃんが来てくれました。ああ^〜幸せなんじゃあ^〜
店名:赤茄子
住所:東京都練馬区旭丘1-77-2-2F 西武池袋線江古田駅南口から徒歩1分
営業時間:18時〜24時30分(金・土のみ営業時間延長、22時以降になると猫たちはお休みです)
定休日:月曜日
TEL:03-6915-3166
ご主人からねとらぼ読者に向けて一言「読者の皆さん、Twitterをフォローしてね! かわいい猫と一緒に、お待ちしております!」
(珠里 友)
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