ねとらぼ
2016/07/03 19:00(公開)

1万8000円のマウンテンバイクでダウンヒルしたらエライことになった

※プロによるテストです。良い子は“絶対に”マネしないでください

 ウォルマートで売られていた179ドル(1万8300円前後)のマウンテンバイク(街乗り用)でダウンヒルに挑戦する動画がYouTubeに投稿され、100万再生を突破するなど話題です。

プロによる超絶テクニックの耐久テスト

マウンテンバイク

低価格マウンテンバイクでダウンヒルに挑戦


 挑戦に使用するのは「Huffy」が販売しているマウンテンバイク「Carnage 3.0」。安定性とサスペンションの良さが売りのようですが、急斜面を自転車で駆け降りる「ダウンヒル」に耐えられるのでしょうか……。


マウンテンバイク

今回使用するマウンテンバイク。結構カッコいい


マウンテンバイク

179ドルと比較的お求めやすい価格帯のもの


マウンテンバイク

チャレンジ前には念のためプロライダー・フィルさんによる点検・調整を行う


 前代未聞のチャレンジに挑むのはプロMTBライダーのフィル・キメツさん。ダウンヒル界で知らぬ人はいないほどの存在です。


マウンテンバイク

スタート前のジャンプチェック


マウンテンバイク

いざ、スタート(前を走るのがフィルさん)


マウンテンバイク

と、途中でブレーキから異臭がしてストップ


 そしていよいよコースイン、ガタガタの山道にも果敢に挑戦し序盤から飛ばし気味です。急なカーブも巧みな運転でクリアしていきますが、ここで突然の停車。自転車のブレーキべダルから「ゴムが溶けたにおいがする」というのです。怖すぎるよ……。


マウンテンバイク

ここで悲劇が……


マウンテンバイク

ジャンプしたフィルさんが


マウンテンバイク

まさかの大転倒


マウンテンバイク

フィルさんのカメラを観てみると……ハンドルが一周してる!


 それでも走行再開。ジャンプできそうな箇所を発見して軽々ジャンプするフィルさん。と、着地に失敗してまさかの大転倒。いくらプロライダーとはいえ、やはり悪路での着地は難しかったかと思いきや、原因はハンドルにありました。着地そのものはうまくいっていたのですが、着地時の衝撃でハンドルのステムが緩み、ハンドルがぐるっと回転してしまったのです。ひぇ〜怖い!


マウンテンバイク

フィルさんハンドルに応急処置して走り出す(嘘だろ)


 しかし、ここで終わらないのがフィルさん。ハンドルに応急処置を施して再びコースへ。ただブレーキングは完全ではないようで脚でブレーキをかけたりしながらなんとかスタート地点に戻ってきました。すごいな〜この人。


マウンテンバイク

挑戦後の車体


マウンテンバイク

ハンドルはこのざま


 「スタート地点に着いてこんなにうれしかったことはない」と語っているように、今回の挑戦はプロライダーでもってしても容易ではなかったようです。挑戦終了後の車体チェックでは、ハンドルステム部分のネジが2本であったことがわかりました。通常ダウンヒルなどを行うための車体であれば4本で留められているそうです。

 フィルさんは、価格帯を考えると悪くないと思う、とマウンテンバイクを評価しつつも「本格的なライドをする場合にはオススメできないね。そういう場合にはもう少しお金を出して本格的に走れるバイクを選ぶことを強くすすめる」と締めくくりました。

 低価格帯の自転車が流行していますが、用途によって使用する自転車をきちんと選ばなくてはいけませんね。


(Kikka)


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