麺が細い博多ラーメンなどでは注文時、「普通」「硬麺」「バリかた」など“麺の硬さ”を聞かれますが、Twitter上で新たな硬さ「生麺」が登場したと話題になっています。
これは確かにMAX……!

「かためんはついに禁断の領域へ」とツイートされた麺の硬さ表には、やわめん、普通めん、かためん、バリかた、はりがね、粉落とし、そして生麺の文字が。投稿者の0.02代目極薄亭ゴム太郎師匠(@gomutaro)さんに聞いてみたところ、表があったお店は福岡県福岡市の博多駅近くの豚骨系「おっしょいラーメン」。何年か前に行った時は硬さ表はなく、「はりがね」などは普通に頼めたとのことですが、今回「生麺」を発見し、「これは……体験してみなくては!」と思い注文。味は「生麺をかじってるような感じ」としか表現できないということで、なかなかに人を選ぶ味だったようです。
この麺の硬さの表現にTwitterでは、「生麺www」「もはやラーメンの域を超えている」「一回挑戦してみたい」という声以外に、「いわゆる湯気通しってやつですねw」という声や、「生麺は博多では昔からあった」という声もあります。
ラーメンとは
理解の範囲を超えた硬さ
実は結構ある?
おっしょいラーメンに確認したところ、「生麺」が書かれた麺の硬さ表は2年前くらいからあるそう。現在の店長さんになったのが3年前。昔からのスタッフから「生麺を頼むお客様がいる」と聞き、知らなかった店長さんが本当にあるのかと他の店を見に行くと、表で書かれているのを発見。そこから同様に知らない人のために表を作ったとのことです。
生麺については、表記は「生麺」だが、ほんの少しだけはお湯に通しているとの答え。自身で一度、実際にお湯に通さず食べたところ無理だったため、少しだけ通すことにしたのだとか。ただしそれは麺が“中細”だからで、他のお店の“極細”や“細麺”などの麺なら、もしかしたらラーメンのスープの温度で(いくらか火が通って)いけるのかもしれないということでした。また別の硬さの表現「湯気通し」については、店によるものの、湯気の上を通すという形が多いため、生麺とは違うとしています。
普段“普通”や“硬め”を頼む人にとって、生麺は「あり得ない」と言うと思うと店長。あまり慣れていなそうなお客さんが「生麺」を注文した場合には「結構硬いですけど大丈夫ですか?」と聞いて、一回“バリかた”に挑戦するよう案内することも。一方で、常連さんの中には毎回絶対に「生麺」を頼む方もいるとのことでした。
やはり麺の硬さはそれぞれの好みということで、硬めが好きな方はハマる可能性もあるようです。どのくらい生かは加減はお店にもよるので、初めて挑戦する際は聞いてみて決めるのもありでしょう。一度は食べてみたいかも……。

(宮原れい)
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