宮城県大崎市にある廃墟となった遊園地「化女沼(けじょぬま)レジャーランド」。10年以上前に閉園したこの施設を購入し、廃墟部分を残したままテーマパークとして開業するプロジェクトがCAMPFIREで始動しています。

日本初の「廃墟テーマパーク」企画がついにクラウドファンディングで……!
廃墟を廃墟のまま活用し、日本唯一の“廃墟テーマパーク”として開発を進めてオープンを目指します。クラウドファンディングでは購入金額5億円のうち、不足分の1億2000万円を目標金額として設定。この金額を達成できない場合には、集まった資金の一切を受け取らない「All-or-Nothing方式」をとっています。
同施設の敷地には今も朽ちた遊具や建物がそのまま残されていて、一部から「廃墟マニアの聖地」と呼ばれ以前より注目を集めていました。2016年9月には引き取り手を募集するツイートで話題になり(関連記事)、たびたび見学ツアーなども行われ(関連記事)、堂々と入れる廃墟スポットということでマニアにとっては貴重な場所とされています。

入り口から素晴らしい廃墟感の「化女沼レジャーランド」


東日本大震災の影響もあり多くが破損しています


メディアでも注目され廃墟ツアーは人気に
開業に成功した場合には、敷地内にある「温泉」を利用しつつ「廃墟ツアー」や「サバイバルゲーム」「アドベンチャーゲーム」などを開催する予定。その後は施設内を日本の過去・現代・未来・廃墟地域に分割し、観覧車等の遊具はシンボルとして維持しつつ、徐々に施設を発展させてアニメ・ゲームなどの施設も建設。東北復興の象徴として夢のあるテーマパークにしていくとしています。
強みとして、仙台の中心地から30分程度の距離にあることや、自動車でのアクセスしやすさ、また隣接する化女沼が桜や梅などを高台から見下ろせる景勝地でもある点を挙げています。

広がる化女沼と緑豊かな風景

温泉は51度の温度で常に豊富に湧いているそう
支援はリターンとして入場券(大人3000円/日)2回分がもらえる6000円から可能で、10万円で年間パスポートがもらえます。また企業向けとして「50万円ごとに25坪を10年間リース(賃貸)」が可能なコースや、池や地域の命名権利が得られる200万円のコース、さらに今後「5000万円で温泉の20年間リース」などのコースが追加される予定です。

施設内を日本の「過去」「現代」「未来」「廃墟地域」に分割して開発が行われる予定です
2月14日追記
プロジェクトページが更新され、中止になった旨が追記されました。中止の理由については「メディア等でも取り上げられ各企業との交渉も進め、自身もこれからと意気込んでおりましたが、後藤社長もどうすることも出来ず土地の売買契約が別で進んでしまい、残念ながら断念せざるを得ない状況となりました」とのことです。
(宮原れい)
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