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「あなたの血液型がめずらしい血液型であると思われることから、通常の検査では血液型を確定することができませんでした」――新年早々、日本赤十字社からこんなお知らせを受け取った人がいます。献血から発覚した「珍しい血液型」とは何なのか、赤十字社に聞きました。
なん……だと

赤十字社から通知を受け取ったのはhikarru(@santaGopro)さん。通知書によると、献血に協力した人の血液は、輸血を受ける患者さんの安全を守るために「ABO血液型及びRh血液型検査」を行っているそうですが、hikarruさんの場合は血液型が珍しかったため「型」を確定できなかったとのことでした。
「珍しい血液型」とは?
そもそも珍しい血液型とは何なのか、日本赤十字社に問い合わせたところ血液事業本部の担当者が取材に応じてくれました。
――Twitterで話題になった通知書ですが、このような通知書を送ることは珍しいことなのでしょうか
赤十字:その通りです。
――通常の検査で確定できない珍しい血液型が発見される割合を教えてください
赤十字:平成27年度に全国で検査した血液検体の本数は約500万本です。そのうち通常の検査で血液型(ABO型)を確定できなかった件数の割合は約0.006%となります。なお、この値は日本人全体の割合を示すものではなく、あくまで献血者に占める割合となります。
――なぜ ABO型を確定できない血液が存在するのでしょうか
赤十字:ABO血液型に亜型と呼ばれる血液型が存在するためです。ABO型の亜型では、通常の血液型検査ではABO血液型がはっきりと分からなかったり、あるいはオモテ検査(赤血球の抗原検査)とウラ検査(血しょう中の抗体検査)の血液型検査結果が一致しなかったりするため、通常の血液型検査では検査を確定できないことがあります。なお日本赤十字社ではABO血液型の亜型については、「まれな血液型」としておりません(「まれな血液型」とは、検出頻度が低く輸血の際に適合する血液が得にくい血液型のことを指します)。
――「まれな血液型」であると分かった場合は、自分の血液を保存しておくなどの対応が必要となるのでしょうか
赤十字:「まれな血液型」については、その血液型の患者さんに対する万が一の輸血に備えるため、確保できた血液の凍結保存を行うほか、当該献血者に血液センターへのご登録を依頼し、必要に応じて献血へのご協力をお願いする場合があります。
hikarruさんはこれまでにも献血をしたことがあり、その際の献血結果には血液型は空欄になっていました。またRhに関してはプラスとでていたようですが、ご本人は全く気付いていなかったとのこと。気付いて……!
過去の通知も空欄

また2月14日には血液型に関する再検査に行ってみるとのことですが、赤十字の担当者からは「その日はバレンタインデーですが、ご予定は……」と心配されたそうです。なんというお気遣い……。
このように珍しい可能性のある血液を持ちながら、血液型にそんなに興味をいだいていなかったというhikarruさんですが、医療関係者らは興味津々。今回の「赤十字からの通知」ツイートをきっかけとして瞬く間に臨床検査技師などにフォローされているそうです。
(Kikka)
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