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将棋棋士・羽生善治三冠の妻、羽生理恵さんが1月29日夜にTwitterを更新。将棋ソフトの不正使用を疑われた三浦弘行九段の冤罪事件などについて、あらためて見解を表明した。

「メディア、ネットでの情報拡散の恐ろしさと、イメージ先行の怖さについて計19個の大量連続ツイートをしますので、お嫌な方は今すぐミュートして下さい」――羽生理恵さんの投稿はこうした文章からはじまり、半分は自身のこと、もう半分は将棋のことについて語った。
将棋に関する主な内容は以下の通り。
- 2月13日に三浦九段の復帰戦(相手は羽生三冠)がある。否が応でも注目される対局を前に誤解を解きたい
- 羽生三冠が2016年10月に開かれたトップ棋士らの会合に出席したのは、島理事から電話があったため。「渡辺竜王からどうしても羽生にお話がある(中略)来てほしい」との要請があり渋々出かけた。そこでは一方的に説明を受ける形となった。
- 島理事からのメールの返信として「その経緯が本当に事実でもグレー」といったコメントをし、疑わしきは罰せずが鉄則と明言した。しかし、前後の文脈を省いた部分が週刊文春の中吊りなどに使われた。
- 文春の発売を知った羽生三冠は「1人の棋士の人生を変えてしまう、将棋界のためにも書く」として、夜中対局から帰宅後、Twitterに意見を投稿した。
- いつまでもネット上の噂や騒動が収まらないことが三浦九段の棋士としての日常を壊している。三浦九段が「早く普通に将棋を指したい」と望んでいることもあり、収束は弁護士に任せ、復帰戦を見守ってほしい。「将棋だけに集中出来ますように。ファンの皆様、お力をお貸しください!」

羽生三冠 将棋連盟公式サイトより
三浦九段の将棋ソフト不正冤罪事件
2016年10月、トップ棋士の三浦弘行九段が対局中にスマートフォンを使って将棋ソフトを不正利用した疑いがもたれ年内の出場停止処分が下されたもの。本人は全面的に否定し、処分の早期撤回を求めていたが、第三者委員会は12月、「不正行為の証拠なし」「処分は妥当(当時の判断としてはやむをえなかった)」との調査結果を発表した。
事件の詳細を報じた週刊文春2016年10月27日号(10月20日発売)では、中吊り広告と本文に「限りなく“黒に近い灰色”だと思います」とのメールを羽生三冠が将棋連盟理事の島朗九段に送った旨が記されていた。これを受けて、20日未明に羽生三冠は妻のTwitterを通じて「疑わしきは罰せずが大原則」とコメントしていた(関連記事)。
投稿まとめ
一部棋士の反応
(高橋史彦)
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