アフリカのサハラ以南に棲息するマタベレアリは、傷ついた仲間を救助するとの研究結果を、ドイツのヴュルツブルグ大学が発表しました。アメリカ科学振興協会(AAAS)のサイトで概要が説明されています。

マタベレアリはシロアリの天敵で、その巣を1日に2〜4回群れで攻撃します。しかしシロアリも鋭いアゴで激しく抵抗するため、マタベレアリの損害も少なくありません。
傷ついた兵隊アリは、化学物質を分泌することで救援を要請。すると仲間がかけつけ、巣へ連れ帰り治療してくれます。具体的な治療方法は、負傷者に食らいついたシロアリをはぎ取ることが主だそうです。

無脊椎動物の群体が個体を助ける行動を確認できたのは、今回が初めてとのこと。アリのような社会性昆虫にとって、個体の1つ1つにはほとんど価値がないとされています。しかしマタベレアリの場合は傷ついた個体を見捨てず助けることが、群れ全体に良い結果をもたらしていると研究チームは述べています。
(沓澤真二)
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