ねとらぼ
2017/05/26 19:26(公開)

重なった振り子が途中から一気にバラバラに……! 三重振り子を100個同時にゆらしたシミュレーション動画がすごいカオス

カオスな振り子運動が100個でよりカオスな見た目に。

 3重振り子を100個同時にゆらしたシミュレーション動画がTwitterで話題になっています。気付かないほど小さいズレが途中から大変なことに……。


なにこれすごい


 振り子の先に振り子が連結し、その先にもう1つの振り子がつながった「3重振り子」。動画ではそれを100個用意し、それらをゆらす際の初期の角度を“10の100乗分の1”ずつと、ごくごくわずかだけずらして再生。すると、しばらくは100個の動きが完全に一致しているように見えますが、1分20秒を過ぎたくらいから想像以上の変化が……!


カオス 3重振り子 物理演算 ずれ
カオス 3重振り子 物理演算 ずれ

はじめは1本に連結した3重振り子が1つしか見えませんが……(動き:左→右)


カオス 3重振り子 物理演算 ずれ
カオス 3重振り子 物理演算 ずれ

1分20秒あたりから少し分岐が


カオス 3重振り子 物理演算 ずれ
カオス 3重振り子 物理演算 ずれ

そしてその約2秒後には一気に「カオス」に……!


 一致して棒状のように見えていた動きの振り子が広がり、まるで扇のような形になったと思ったら、次の瞬間には一気にバラバラに。それぞれが自由気ままに跳ね回るような「カオス」が誕生しています。生きているような動き方でなんかすごい。


カオス 3重振り子 物理演算 ずれ

動く様がなかなかの迫力です


 投稿したのはSo Takamoto(@tkmtSo)さん。数日前に話題になった同様の「二重振り子のシミュレーション」動画を、極端なパターンで試すために今回のものをシミュレーションしたそうです。さらに中で何が起きてるのかをグラフで表した図も投稿していて、見た目では分からない内部で着実にズレが進行していたのが示されています。

 そのことから、あるタイミングで特別ななにかが起こったわけではなく、時間経過で「指数関数的に爆発」するズレの結果が、振り子のバラバラな動きにつながったと説明しています。


見えないレベルで進行するズレ


計算は「C++」で書かれたプログラムとのこと


 Twitterでは「なにこれすごい」「面白い」といった声が多く寄せられ、「人生も、初期値が意外なところで効いてくる…かも」とわずかなズレから生まれる結果を人生などに当てはめる声も。他にもカオスが集まってカオスになった振り子たちの見た目に「千手観音」を思い出す声や、アート的だという声も上がっています。


きっかけとなった二重振り子のシミュレーション動画。こちらも途中からバラバラに


確かにそうかもしれない

YouTubeでも公開しています

画像提供:@tkmtSoさん

(宮原れい)

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