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長崎県の五島列島沖の海底に沈む「旧日本軍の潜水艦」を特定するための調査プロジェクトが、クラウドファンディングサイトacademistにて支援を募っています。
調査チームは、先日「24隻の潜水艦の姿を音波探知機で捉えた」としてテレビなどで報道された、東京大学の浦環名誉教授らによる民間のチーム。その時の調査では、海底に垂直に突き刺さるという非常に珍しい形で沈む潜水艦も発見され話題になっていました。

2017年5月19日〜21日の調査で発見された垂直に突き刺さる潜水艦
戦後GHQによって処分された24隻の潜水艦は、2015年に日本テレビにより発見されていましたが、流れと濁りがある東シナ海は調査が難しく「伊402」のみの存在が確認されていました。
そこで調査チームは5月19日〜21日、目標の潜水艦を「伊58」と「呂50」の2艦に絞って、日本テレビとは違う探査方法で調査。すると、以前はその形からノイズだと判断されてしまった“垂直に立つ潜水艦”の姿を見つけ、また別の潜水艦だと思われていたものはノイズであることが判明する結果に。

上記画像の「No.16とNo.17のあいだに突き刺さった潜水艦が存在していた。No.23はノイズであることがわかった」とのこと

「伊58」と「呂50」の2艦を特定するプロジェクトです
この海底に突き刺さった潜水艦は、大きさから「伊58」またはその同形艦であると推測されています。しかし特定のためにはより詳細な状態を写真撮影する必要があるため、2017年8月に遠隔操縦式の無人潜水機による調査を検討中。そしてそのための資金を今回募集しています。

大きさの比較(右の黒いシルエットは「奈良の大仏」)
目標金額は500万円で、支援は「調査報告レポート」「お礼メッセージ」のリターンがある1000円から可能です。その他リターンでは5000円で「伊58・呂50オリジナルTシャツ」、1万円で「潜水艦の高解像度写真(解説付き)」などが用意されています(価格はすべて税別)。
調査で艦が特定された場合には、そのデータを用いた教育活動などに活用するほか、将来的には潜水艦のシンボル的存在である「伊58」を引き上げて記念館を創設することを目指すとしています。

リターンの「伊58・呂50オリジナルTシャツ」
画像はacademistサイトより
(宮原れい)
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