ねとらぼ
2017/06/06 13:00(公開)

Appleが「iOS 11」を発表 AR機能強化や写真容量半減など、機能盛りだくさん

一般向けには今秋リリース予定。

 Appleが6月5日(現地時間)、開発者向けのカンファレンス「WWDC2017」で、iOSの新バージョン「iOS 11」を発表しました。AR機能の強化、メッセージやマップ機能の拡充、Siriの進化、Apple Payの個人間での支払い対応などなど、盛りだくさんの内容。デベロッパー向けに同日配信開始され、一般ユーザー向けには2017年秋に配信開始予定です。

Appleが「iOS 11」を発表 AR機能強化や写真容量半減など、機能盛りだくさん

AR機能が強化され、「Pokemon Go」の挙動もよりリアルに(画像はWWDC中継映像より


 iOS 11に合わせ、開発者向けの「ARKit」を発表。発表会ではAR機能のデモが行われ、iPhoneで撮影した卓上にリアルタイムでコーヒーカップや照明を投影。机の表面を正確に認識している様子が伺えました。この技術を使えば、「Pokemon Go」でポケモンを地面にしっかり立たせる演出も可能に。

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iPhoneのカメラで机の表面を認識


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画面上の仮想空間にカップが出現

Appleが「iOS 11」を発表 AR機能強化や写真容量半減など、機能盛りだくさん
この技術を用いれば「Pokemon Go」もよりリアルな挙動に。ピカチュウはしっかり地面を踏みしめ、モンスターボールもきっちり地面をバウンド

 メッセージ機能はiCloud上で同期されるようになり、マルチデバイスで同期されるように。また、日本での対応時期は不明ですが、Apple Payの個人間送金機能も発表。指紋認証を使い、iMessage上でそのまま送金できてしまう驚きのシンプル設計です。

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iCloudを通じてメッセージがマルチデバイスに瞬時に同期されるように


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なんとiMessageを使って個人間でのApple Payでの送金が可能に(日本での対応時期は不明)


 Siriはディープラーニングを用いてさらに流ちょうな会話が可能に。同じ単語でも状況に応じて異なる抑揚で発音することも。さらにSiriに翻訳機能が合わさり、英語から中国語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語への翻訳に対応。今後の日本語への対応にも期待が膨らみます。

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Siriも進化


 カメラ機能にも変化が。これまで動画はH.264、静止画はJPEG方式を採用していましたが、新たにHEVC(High Efficiency Video Coding)とHEIF(High Efficiency Image Format)を採用。圧縮率が現行フォーマットの約2倍になりました。容量を気にせず、より気軽に撮影できるようになりそうです。

 この他にもApp Storeのレイアウト変更、片手操作がしやすいようキーボードを端側に寄せる機能、車両運転中に連絡受信を自動でシャットアウトしてくれる機能等々、大小さまざまな新機能が搭載予定となっています。

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片手操作しやすいようキーボードを右寄りに配置


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運転中は自動的に受信をシャットアウト。運転者ではない場合は解除可能


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