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Twitterユーザーのリーチ ルクク(@reach_lukuku)さんが制作・投稿した、見た目からは予想できない鍵構造の箱がすごいです。開けるまでの動画がまた面白い……!
おおおおお……!
一見すると、六角形の薄い板が何枚も重なってできた、箱というより六角柱型のオブジェにしか見えません。上も下もふさがれていて開ける部分が見当たりませんが、六角形の面を上にするとその重なっている一枚目の板を「クルッ」と回転(!)。さらに2枚目もクルクルとねじるように回していきます。

箱に見えませんが……?

!?
そして何度か回していると、あるタイミングで密着していた板が緩み、そのまま持ち上げられる上部2枚の板。するとただの角柱に見えた中は空洞になっていて、回していた板が箱のフタであることが判明します。見事な秘密の箱だった……。
動画をよく見てみると1枚目の板と2枚目の板、それぞれで回す回数など回し方が決まっていて、知らないとうまく開けられない仕組みになっていることが分かります。

2枚目も少しずらしつつ、規則的に回していきます

おっ

開いたーー!!
リーチ ルククさんに制作についてお話を伺ってみたところ、箱を作ったのは高校1年生の時。"動物"や"乗り物"の形の入れ物を作る工芸の授業で「デザインできないから」と、教師が示した例の中にあったフタ付きの作品を見て、それに「鍵をつけてやろう」と思いこの方向性でとりかかることに。
最初は箱根の伝統的な寄木細工「秘密箱」を参考にしようとするも、「同じ方向に貼り合わせる」という条件に合わず諦め、あらためていろいろ考えた結果が今回の機構だということです。独自にここまで思いつく発想力と、授業でそれを作る精神が素晴らしい。

この六角形のオブジェが箱だったとは……
ちなみに制作期間はだいたい3カ月ほどで、授業時間内で完成したとのこと。また教師からの反応について伺ってみると、今まで絶対に(10段階評価の)10を付けなかった先生が、「君は特別だから仕方ない」と10をつけてくれたのだとか。ここまでのお墨付きはすごい……!
リーチ ルククさんは他にもさまざまなアイデア作品を制作していて、Twitterのモメーンツでまとめられているものや、今回の箱とは別に作っていたという「幾何学模様に全力を出してしまった」入れ物などを見ることができます。
こちらは授業時間外にもずっと彫り続けていたとのことで、時間がかけられています。こっちもすごい……!
画像提供:@reach_lukukuさん
(宮原れい)
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