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銭湯イラストレーター、enya honamiさん(@enyahonami)がお気に入りの銭湯を紹介する「えんやの銭湯イラストめぐり」。第2回は蒲田駅から徒歩10分、源泉100%の温泉「美肌の湯」が有名なはすぬま温泉を紹介します。

はすぬま温泉内部図解(クリックで拡大表示します)。複製画がはすぬま温泉待合室に展示中(作:enya honami)
はすぬま温泉(東京・蒲田)

JR蒲田駅から徒歩10分、池上線蓮沼駅から徒歩2分。シャッターは銭湯ペンキ絵師の田中みずきさんの富士山絵

女湯浴室内。銭湯壁画では珍しい滝の絵が特徴的
はすぬま温泉
住所:東京都大田区西蒲田6-16-11
電話:03-3734-0081
URL:http://www.ota1010.com/site/hasunumaonsen/index.html
営業時間:15時00分〜25時00分
定休日:毎週火曜日
えんやメモ
- つるつるすべすべ肌になる「美肌の湯」
- 体に吸い付く源泉掛け流しの水風呂
- 正解するとドリンク(orアイス)がもらえる滝の背景画
- ストイックサウナーが集まっていた無料サウナ
- 下町情緒あふれる風情
登場人物

えんや:週5日は小杉湯、週2日は他の銭湯に通う銭湯マニアイラストレーター。好きな水風呂の温度は「15度」。

ねとらぼ編集:ねとらぼ編集部の銭湯好き。
つるつるすべすべ肌になる「美肌の湯」

蒲田周辺は温泉多いイメージがありますね。

蒲田は黒湯(黒くとろみがある温泉)が有名ですね。はすぬま温泉には「美肌の湯」という温泉があります。

薄茶色な「美肌の湯」は源泉100%

かなり広めに段差が設けられているので、足を伸ばして半身浴ができます

黒湯とは違うんですか?

黒湯はトロトロしていますが、美肌の湯はうすい茶色でサラッとしています。これで体をこするとツルッツルになるんですよ。源泉100%なのもうれしくなります。

銭湯で天然温泉を使っているとちょっと得した気分になりますね。
体に吸い付く源泉掛け流しの水風呂

ここはなんと水風呂も源泉かけ流しです。蛇口から出る源泉は、カミソリ後のヒリヒリした肌に効くそうです。

水風呂も緑茶色! 18度程度で長く入れます(写真は男湯)

蛇口はなんとライオンの口! カミソリ負けした肌をこの水で直に洗うと良いそうです

水風呂が源泉かけ流しだと気持ちいいですよね。水道水とは明らかに気持ちよさが違う。

温泉や軟水を使っていたり、水質の良さも水風呂の気持ちよさにつながってきますね。水温だけでなく、水質、清潔度、環境などいろんな要素が絡み合って水風呂の質が決まってくるんですよ……水風呂は深いんですよ本当に……。

(水風呂の話になると長くなるな……)
正解するとドリンク(orアイス)がもらえる滝の壁画

イラストを見ると、背景画もキレイですね。

銭湯の壁画では珍しい滝の壁画

女湯の滝の絵。男湯は違う場所の滝の絵が描かれています

この背景画、どこの滝かフロントで解答して正解するとソフトドリンク(またはアイスクリーム)がもらえるそうですよ。

ちゃんとモチーフもあるんですね。富士山とかはよく見るけど、滝は珍しい。

大体の銭湯壁画はモチーフがありますよ! でも滝は本当に珍しいですね。全然見たことないです。

ぜひ実物を見てみたいです。

正解してドリンクゲットしましょう。

検索したらネットで正解出てこないかな……。

ズルはダメです(笑)。
ストイックサウナーが集まっていた無料サウナ

もしかしてここ、サウナ無料?

無料サウナ。女湯は80〜90度。男湯は90〜100度に設定されています(写真は男湯)

無料です。なので利用される方が多いですよ!

サウナがついて460円はかなりお得ですね。普通は別料金なのに。

私が行った時だけかもしれませんが、ストイックな方が多かったです。みんな壁を向いて1人の世界に没頭していて。出てすぐの所にシャワーと水風呂があるので何度も往復できます!

イラストでもみんな別方向向いてますね(笑)。

みんな入り方が違う

中段の人、壁側を向くスタイルとはまたユニークな。

あまり見ないですね。しかもあぐらをかいて、精神統一している感じでした。良い緊張感が漂っていました。
下町情緒あふれる風情

あとは「下町感」が魅力ですね。最寄り駅の蓮沼がまさに理想の下町で、はすぬま温泉もその風情があふれていました。

例えばどんな?

待合室でオーナーと話していたら、男湯からおじいちゃんがサロンパスを持って出てきたんですよ。そしたら番台の方に「これ貼って!」って言って背中をまくり上げたんです(笑)。こんなの初めて見たって大笑いしたんですが、「うちでしかない光景ですね」とオーナーがニコニコしていて、良い銭湯だな〜といっぺんに大好きになりました。

イラストにも描いてあった

下町っぽいなあ。銭湯のカラーって常連さんにも出ますよね。

町によってお客さんも違う。それが銭湯の面白さの1つです。
作者プロフィール

塩谷歩波 honami enya/イラストレーター
1990年生まれ。東京都出身。小杉湯所属。
インテリアコーディネーターの母と描いた住宅パースから建築の道を志す。早稲田大学建築学科に入学、地方都市の研究を経て建物と人の営みについて興味を抱くようになる。2015年、住宅設計で著名な某設計事務所に就職するも、過労により身体を壊す。休職中、医師の勧めで始めた湯治から銭湯の魅力を知り、喋らずとも温かみを感じられる銭湯という場がいつしか心の支えに。設計事務所で目指していた「誰かの居場所になる建物」としての役割を、銭湯が既に担っていたことに衝撃を受け、「銭湯に恩返しがしたい」と始めた都内の銭湯図解がネットで話題となる。2017年小杉湯に転職、ポスターや店内のデザインを担当している。好きな水風呂の温度は15度。
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