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英カーディフ大学の研究チームが、SNS上のデータを活用することで現実の暴動事件を早期発見し、治安維持に役立てることができることを示した論文を公開しました。

暴動時のTwitterイメージ
論文は「ACM DIGITAL LIBRARY」で全文公開されています。同研究では2011年に発生した「イギリス暴動」発生時に英国内で投稿された約160万のツイートを分析。論文内で提案された手法を用いれば、警察が状況を把握するよりも平均で23分早く事件を検知可能であることが示されています。

論文で提案されている手法(Ours)が他の手法に比べ、警察発表の事件数(Police Intelligence)を正確に検出していることが分かる(画像は論文より)

警察が事件を把握するまでに要した時間(Time/Police)と、論文手法で事件を把握するまでに要した時間(Time/Our system)
実験結果によると検知率は出火事件が311件中214件、発砲事件が4件中3件、刺傷事件が5件中4件など、なかなかの優秀ぶり。全事件を7割前後の正確性で検出しており、先行研究よりも高精度です。SNSの情報を元にする以上、全ての事件を正しく把握できるとは限りませんが、警察組織のような治安維持を目的とした組織には有益な情報源になると強調しています。
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