映画「ゴジラ(1954年公開)」などで、ゴジラのスーツアクターを務めた中島春雄さんが8月7日15時6分に肺炎のため亡くなっていたことが分かりました。88歳でした。

中島春雄さん(著書「怪獣人生 〜元祖ゴジラ俳優・中島春雄」Amazonより)
中島さんは第1作目から12作品にわたりゴジラのスーツアクター(中の人)を務め、“ミスター・ゴジラ”とも呼ばれる俳優。初代ゴジラスーツは100キロ以上の重量で、足の部分にはゲタが入れられていたことなどから扱いは非常に難しかったといわれていますが、中島さんは円谷英二監督の要望に応えるべく、ゴジラの代表的な動き「すり足」などを見事に表現。映画が公開されるとゴジラの動きは世界中で高い評価を得ました。
中でもゴジラを演じるにあたって、毎日のように上野動物園で動物の動きを研究したというエピソードは、よく知られています。

中島春雄さん(著書怪獣人生~元祖ゴジラ俳優・中島春雄~ (新書y版)Amazonより)
また「サンダ対ガイラ」のガイラや「空の大怪獣ラドン」のラドンなど幅広い怪獣のスーツアクターも務めていた他、近年はゴジラ関連の番組出演やファンイベントへの参加、講演会など国内外を問わず精力的に活動していました。

中島春雄さんは世界的な人気からソフビにもなっている(M1号・中島春雄ソフビ ハードオフより)
8月7日夜に関係者へ中島さんの訃報が伝えられると、怪獣造形専門の彫刻家・若狭 新一さんはTwitterで「心からご冥福をお祈りします」と中島さんとの“シェー!”ポーズ(1965年公開の映画「怪獣大戦争」にちなんだもの)の画像を投稿。
漫画家・デザイナーの西川伸司さんは「僕らが思う怪獣らしい動きとは、すなわち中島さんの動きでした」と振り返り、「近年は何度もアメリカのイベントにご一緒させていただき、世界のミスターゴジラの人気を実感しました」と哀悼の意をツイートしています。
またファンとしてテレビ出演の経験やゴジラの弔辞も読んだことがある真・ゴジラ応援団さんは「長い間、ゴジラや怪獣を演じて下さり本当にお疲れさまでした」とコメントするとともに、8月9日22時から「ゴジラ(1954年)」を同時視聴することで中島さんを追悼する「追悼鑑賞会」を呼び掛けています。
中島春雄さん追悼コメント
なお通夜や葬儀に関しては長女・中島園恵さんが喪主となり、近日執り行われる予定ですが、「できるだけ家族で見送りたい。(ファンからの)弔電やお花などの気持ちについてはありがたくちょうだいします」とのことでした。
長きに渡り、ゴジラや特撮を愛し、世界中のファンにその素晴らしさを伝えた中島さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
8月8日13時20分追記
東宝から中島さんへの追悼コメントが発表されました。コメントは以下の通り。
「当社を代表するキャラクターである『ゴジラ』の初代スーツアクターとして活躍された中島春雄さんのご逝去にあたり、心よりご冥福申し上げます」
(Kikka)
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