ホールスタッフ全員が認知症のレストラン「注文をまちがえる料理店」が、Readyforでイベント開催に向けたクラウドファンディングを行っています。


注文をまちがえる料理店

ユニークなレストランがクラウドファンディングに登場(Readyforより)


 この店のホールスタッフは認知症のため、接客中もさまざまな「まちがい」をしてしまいます。テーブルに番号が振られていたり、独自の見やすいオーダー表などが用いられるなどさまざまな工夫がなされているのですが、それでも何かしらのまちがいが発生するのです。

 6月に関係者等限定で開催されたプレオープンイベント後に行われたアンケートでは、全利用者約80人の3人に2人、60%以上がなんらかの「まちがい」があったと回答しています。その内容は例えば同じテーブルに水を2つ運んだり、ホットコーヒーにストローをつけてしまったりといったようなもの。その様子を撮影した動画も掲載されています。




注文をまちがえる料理店

うっかりやってしまった一場面(YouTubeより



注文をまちがえる料理店

60%以上の利用者がスタッフのまちがいを見ている(Readyforより)


 このレストランが目指しているのは、そうした「まちがい」を笑って許し、スタッフ利用者双方が笑顔でいられること。通常のお店であればトラブルになってしまうような問題を、あえて「ま、いっか」で済ませることによって、スタッフにとっても利用者にとっても居心地のよい空間を作るというのが、このお店の特色とのことです。アンケートでも実に90%近くの利用者が「また来たい」と回答しており、この姿勢が利用者に受け入れられていることが分かります。


注文をまちがえる料理店

まちがえてもみんな笑顔(YouTubeより



注文をまちがえる料理店

利用者のほとんどが満足(Readyforより)


 国内外のさまざまなメディアにて掲載されたプレオープンイベントの好評を受け、次回は一般向けの誰でも参加できるイベントを企画。日時は「世界アルツハイマーデー」のある9月16日から18日敬老の日、11時から15時まで。東京都六本木にあるアークヒルズアネックスでの開催が予定されています。


注文をまちがえる料理店

誰もが笑っていられるイベントを目指して(Readyforより)


 クラウドファンディングの期限は8月30日23時まで。目標金額は800万円で、8月8日現時点で130万円以上集まっています。リターン内容は当日参加可能となる抽選券1枚やオリジナルステッカー、お礼の手紙やスポンサー企業として会場に名前掲載など。チケットについてはおよそ9割がこのリターンでの購入によるものとなっており、当日券購入の場合は長時間の待ちが発生する可能性があるとのことです。


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