食品から布団までさまざまなものが拘置所の未決囚に差し入れられます。
差し入れ屋が語る「差し入れ屋ならではの苦労」
今回差し入れ屋の取材にあたり複数の差し入れ屋に取材を打診しましたが、「拘置所との関係上、取材を受けるのは難しい」「今後の営業に影響が出る可能性があるため、取材は断りたい」との回答がほとんどでした。そんななか関西地方にある差し入れ屋がプライバシーの保護などを条件に特別に取材に応じました。
――差し入れ屋を始めたのはいつからでしょうか
差し入れ屋:監獄法(1908年制定、2006年に「刑事収容施設及び被収容者等の処遇に関する法律」に改題)の時代から拘置所とは付き合いがあります。
――差し入れ屋を営むというのは正直なところ、どういう気持ちなのでしょうか
差し入れ屋:私たちはあくまでも中(拘置所)の人とその家族の味方という気持ちで仕事をしています。
――差し入れ屋を営む上でもっとも大切にしていることは何でしょうか
差し入れ屋:プライバシーの保護です。個人情報保護法の成立前から、中の人やそのご家族などに迷惑が掛からないよう、最も気を付けてきました。
――最も苦労されている点はどういうとことでしょうか
差し入れ屋:やはり差し入れ屋をやっている、ということはそれなりに周囲の目もありますし、冷やかしも当然あります。それにプライバシーを徹底的に守る、情報を守る、ということを優先するとなると、アルバイトも雇えません。家族だけで営業していくのは本当に大変です。
前編では拘置所のシステムや、差し入れ屋について触れてきました。後半ではなぜ特定の商店だけが差し入れ屋に指定されるのかについて法務省および大阪拘置所の見解を、また氏名が表立って出せない人たちの代わりに差し入れを代行する「差し入れ代行業者」のインタビューを掲載いたします。
●追記:8月18日に後編を掲載いたしました。
(Kikka)