ねとらぼ
2017/10/12 20:31(公開)

35年前のスイートコーン缶が生きていた? 英フードバンクが寄付された骨董品級の缶詰めを披露

古いものだと、イギリスの旧貨幣制度の値札が……。

 イギリスのフードバンクが、寄付された缶詰めを「(年代物の)新記録だ!」とTwitterで紹介しました。古ぼけたハインツのスープ缶には、「10d」と書かれた値札が。これが製造された時代を示しているようですが……?


缶
10「d」……? ドルではない

 「d」は、かつてイギリスの下位通貨単位「ペニー」の表記に用いられていた略号。1971年に貨幣へ10進法が導入されて以来廃止されているため、缶詰めは少なくとも46年以上前に製造されたことになります。ハインツも缶詰めが35年以上前に生産中止されたものだとフードバンクへリプライ。むしろ博物館に寄贈されるべき品だと驚いています。

メーカーもびっくり


 本来フードバンクは、品質に問題がないにもかかわらず包装の傷みなどがもとで流通できなくなった食品を引き取り、生活困窮者などに配給する団体。以前にも1970〜80年代の缶詰めが寄付されたことがあり、同団体はそれらをまとめた動画を各メディアへ提供しています。

「5NEWS」の記者、Julian Drukerさんによる動画紹介


 同団体は1つを開封して確認することに。35年前のものとされるスイートコーン缶を開けたところ、意外にも中身はきちんと形を保っていました。


開封

ずらりと並んだ年代物(Twitterより)


開封

パカッ(Twitterより)


開封

あれ、見た目だけなら食べられそう?(Twitterより)


開封

しかしコーンには強い金属臭が……(Twitterより)


 しかしコーンには強い金属臭が移っていたとのことで、食べるのは危険そう。フードバンクは「人々は気前がいいが、不幸にも戸棚を整理する際に消費期限の確認を忘れる」と、警鐘を鳴らしています。


(沓澤真二)


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