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美しい紅葉と観光客が張る無数のテントが宝石のように輝く、長野県松本市の涸沢(からさわ)カールを約10時間かけて撮影登山してきました。美しい景色をお楽しみください(関連記事)。


東京から車で約4時間。10月8日深夜3時ごろに最寄りの駐車場に到着すると、明け方にもかかわらず多くの登山客の姿がありました。皆さんのお目当ては奇跡の絶景、涸沢カールです。
朝霧の残る河童橋からスタートするルートで、徳沢、横尾、本谷橋、そして目的地の涸沢へと向かいます。人気の登山ルートということもあり、登山道は整備されていて、初心者でも比較的登りやすいと思います。




今回は各ポイントで撮影を行いながら登ったので10時間程度を要しましたが、通常は6時間程度で登ることができるといわれています。ただし、景色を楽しみながら登ることを考慮すれば8時間程度を見ておくといいでしょう。途中目にする苔むした場所や、透明度の高い水はここにしかない美しさなので、ぜひ注目してほしいです。


涸沢の標高2309メートルのモレーンに建つ山小屋「涸沢ヒュッテ」に続く、最後の登り坂では苦しんだもののなんとか到着。ヒュッテはテント泊の登山客などで大にぎわいでした。皆さんのお目当てはやはり紅葉。今年は9月下旬から10月上旬が見頃だったようですが、まだまだキレイに色づいていました。




4時間ほど仮眠してから、深夜1時頃に撮影スタートです。涸沢カールの魅力のひとつといえば、美しい星空とたくさんのテントが宝石のように散らばる幻想的な景色。この時間帯から撮影を始める人も多いんです。特にモルゲンロートと呼ばれる、山に朝日が当たって赤く染まる瞬間にはテント泊の人たちも起きだし、カメラを向けていました。






15キロの撮影機材を背負っての登山だったのでクタクタでしたが、帰りに近くの温泉で体を休めると「登って良かったな」としみじみ思いました。今回はあまり寒くありませんでしたが、氷点下となることも多い他、やはり2000メートル級の山だということを念頭に置いて装備には気を付けたいところです。


また涸沢ヒュッテで借りられるテントの数には限りがあるので、テント泊を楽しみたい場合には持参すると良いと思います。ぜひ現地に行って美しい景色を目に焼き付けてほしいです。
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