
Image Credit: Top Video Channel
ゲーマーならずとも多くの人が一度はプレイしたことがあるであろう、おなじみの落ち物パズルゲーム「テトリス」。1980年代にソビエト連邦科学アカデミーの研究者アレクセイ・パジトノフ氏が開発して以来、非公式なものも含め非常に数多くのバリエーションが生まれている。もっとも多くのプラットフォーム・デバイスに展開しているゲームフランチャイズの1つといえるのではないだろうか。そして、「テトリス」の生まれ故郷のロシアでは、また新たなプラットフォームに移植されたようだ。海外メディア Jalopnikなどが報じている。

「テトリス」が移植されたのは、ロシアの大手自動車メーカーGAZが製造しているトラック「GAZelle Next」である。トラックのほかにワゴンやバスのバリエーションもある。とはいえ、標準装備のカーナビにゲームモードが付いているとか、そういう話ではない。ある特定の操作をすることで、インパネ(計器盤)中央に装備された小さな液晶の計器画面に「テトリス」が現れることが発見されたのだ。ロシアのYouTubeメディアTop Video Channelが、実際にインパネに「テトリス」を表示させる様子を公開しており、その“隠しコマンド”は以下のようなものだとしている。
1: エンジンをかける
2: 右ウインカーを3回点ける
3: トリップメーター(走行距離計)のリセットボタンを2回押す
4: クラッチを5回踏む
5: 左ウインカーを点けながら、エンジンを2000回転まで上げる
このような複雑なコマンドを発見したこと自体も驚きだが、とにかく上の映像ではこのコマンドを入力すると、確かに液晶画面に「テトリス」のゲーム画面が表示されている。インパネに二つあるツマミで実際にプレイできるようで、右のツマミを回してテトリミノを左右に動かし、左のツマミを押してテトリミノを下に落としている。次に出現するテトリミノやスコアの表示もあり、紛うことなき「テトリス」である。
特殊な隠しコマンドを入力してはじめて出現するため、「テトリス」の権利元から正式にライセンスを取得して実装しているわけではないだろう。おそらくGAZのエンジニアが、こっそり仕込んでおいたというところではないだろうか。あるいは、何者かが後から「テトリス」が動くように改造した可能性も捨てきれない。過去にはキヤノンのプリンタやATMのモニターで「DOOM」を動かすハックが話題になった。日本ではGAZの車は正規に流通しておらず、お目にかかれる機会はなかなかないだろうが、もしどこかで乗ることができるチャンスがあれば、例の隠しコマンドを入力してみてはいかがだろうか。
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