「木桶の中に入った体験」が味わえる「VR KIOKE(木桶)」が秋葉原にある日本百貨店しょくひんかんに設置され、Twitterでまさかのブレイクを果たしています。
これ以上無い「誰得VR」あらわる

用意されたVRゴーグルをかぶれば、そこはたちまち「木桶の中」。360度見渡す限りの「木桶」が見える風景は他のVRゲームなどではまずありえません。店長の蓑島学さん曰く「見て後悔しますよ」という言葉に恥じない驚きの出来です。
きっかけは2017年3月に、小豆島のヤマロク醤油社が主導する、木桶の食文化を復活させるために生まれた「木桶職人復活プロジェクト」の一環として、店内に大きな木桶を置いたこと。
それがなかなか注目されず困っていたところ、蓑島店長が「秋葉原の人に木桶に触れてもらえるには」と「VR KIOKE」を考案しました。なおVRに登場する木桶は、店の大きな木桶に蓑島店長が実際に入って、VR用の360度カメラで撮影したもの。


しかし周囲からはなかなか賛同を得られず、肩身の狭い思いをしながらの導入作業だったそうです。箕島店長が木桶の中へ出たり入ったりする様子の写真がお店のスタッフLINEの中で出回って笑われたとか。
5月末の導入後もなかなか話題にならなかったものの、10月末にツイートで話題となり、現在は取材の申込みが多数寄せられています。

「木桶職人復活プロジェクト」コーナーにはVRだけでなく木桶で実際に作られた食品が並び、醤油・味噌・日本酒・漬物・みりん・酢、さらにはソースまで売られています。
なおこの取り組みを見て、実際に「木桶職人になりたい」という人が少なくとも2人以上現われたとのこと。無鉄砲な熱意にほだされたのかも知れません。蓑島店長は「このVRがきっかけになって、実際の木桶にも触れてくれれば」と語っています。

ちなみに昔の棺桶が木桶だったことから「江戸時代の埋葬体験ができるVR?」と言う人も居ますが、そういった意図は特にないとのこと。
「※体験後はなんとも微妙な空気になりますが、ご理解賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。」という蓑島店長のコメントそのままのVR KIOKEは、今日もあなたのチャレンジを待っています。
※画像提供:日本百貨店しょくひんかん
(辰井裕紀)
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