そろそろ街がクリスマスムード一色になる時期ですが、小さい子どもにとって楽しみでも謎でもある存在「サンタさん」について、親が子どもに説明するために作った世界観設定が話題になっています。作り込みがすごすぎる。
なんという本気……!
投稿したのはTwitterユーザーのなの(@nanong_551)さん。なのさん家ではまず架空の「世界サンタクロース協会」を作り、組織図が描けるくらいの世界観を構築。サンタさんのトップである会長からヨーロッパ、アジアなど各地方の本部長、そして日本支部長から各都道府県、そして市区町村担当へと広がっていて、中には企業へ臨時配属された「産業サンタ」も存在しています。
「全日本トナカイ飼育・養成センター」なども存在し、ソリを引くトナカイについての説明にも対応。他にも“サンタ昇格試験”があることや、「子どもの数の多いエリアは町内会、子供会からのボランティアを募ることがある」といった詳細も決められています。

「世界サンタクロース協会組織図」よく見ると宮城県担当がおい宮さんに……(画像提供:@nanong_551さん)
さらに子どもからの質問への答えをまとめたQ&A集も公開。基本的な「町中にサンタクロースがいるのはなぜか」という質問には、12月24日深夜から明朝にかけて世界中の子どものニーズを満たすためには複数のサンタさんが必要と回答し、「プレゼントの包み紙」がおもちゃ屋さんなどのものである理由については、「慈善では事業継続ができず、企業からの支援が大きな資金源であるため広告として使用することがある」と社会の仕組みを絡めて答えています。
「おとうしゃんみたいな かおが しゅる」というギリギリの問いには、上記の「ボランティアを募ることがある」の設定を利用。職場体験として抽選で迎え入れることもあるとすることで、「本当に今年のサンタはお父さんかもしれない」といった保険もかけられ、また「お母さんも応募したけど今年も外れだった…あーあ」と毎年言うことでリアリティーを高めることに成功しています。

これぞ鉄壁の守り……!(画像提供:@nanong_551さん)
子どもの夢を守るための涙ぐましい説明の努力は見習いたくなりますが、一部ではリアルすぎて夢が夢でなくなっている気がしなくもないのがサンタさんの難しいところであり、面白い部分なのかもしれません。
ちなみになのさんのお子さんは上が小学2年生、下が年少さんで、設定プラス“超絶演技”で伝えることで今年も完全に信じているとのことです。また最大の謎である「どうして家に入れるのか」については、“協会極秘事項”として「知りたい場合は採用試験を受けよう」とかわしています。
Twitterではなのさんの架空の協会について、実際の公認サンタも存在するので「あながち間違ってない」といった声や、「現代に合わせた夢を作れて良いと思う」「これは信じる」「ステキ」と柔軟な説明を称賛する声が寄せられ、中には「うちと同じ」という人の声も上がっています。

子どもへのサンタさんの説明は難しい……!
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