死神になって罪のないドット絵キャラを大量死させるゲームとか、美少女ゲームなのになぜか「精神的恐怖」というタグが付いているゲームとか、これまで妙に殺伐としたゲームの割合が高かった「週末珍ゲー紀行」ですが、担当者も決して事故とか流血とかそういったゲームばかり探してSteamをうろついているわけではありません。
ということで、第11回は日頃から「猫になりたい……」とつぶやいてばかりいる担当編集の願望をかなえてくれるゲーム「Play with Gilbert」を取り上げます。
ライター:Ritsuko Kawai

カナダ育ちの脳筋女子ゲーマー。塾講師、ホステス、ニュースサイト編集者を経て、現在はフリーライター。下ネタと社会問題に光を当てるのが仕事です。洋ゲーならジャンルを問わず何でもプレイしますが、ヒゲとマッチョが出てくる作品にくびったけ。Steamでカワイイ絵文字を集めるのにハマっています。趣味は葉巻とウォッカと映画鑑賞。ネコ好き。
不足しがちな“にゃーにゃ養分”を手軽に摂取
世の中にあふれる“変なゲーム(珍ゲー)”を紹介する「週末珍ゲー紀行」。第11回は、愛くるしい仔猫になって街中を探検するカジュアルゲーム「Play with Gilbert」を紹介します。街中を駆け回ってお魚さんを集めたり、にゃーにゃー鳴いて仲間たちを呼んだり、とてもシンプルだけどネコ好きにはたまらない癒やしの作品です。

誰もが一度は何もかも投げ出してネコになりたいと思ったことがあるのではないでしょうか。その夢は決してかなえられないけれど、好奇心旺盛な仔猫になりきって気分だけでも味わうことならできるかもしれません。タイトルの示す通り、デフォルトの白猫ギルバートでも遊べるし、にゃーにゃメイキングで名前や毛色、アクセサリーなどを自分で選んで、あなただけの愛猫を作ることもできます。
もともと幼児教育を目的とした作品なので、内容はとてもシンプルです。ピンクのお魚を集めながら、「にゃー」ボタンで仲間を集めるだけ。また、街中を徘徊している不審なニンジャを捕まえたら金色のお魚さんがもらえます。群れに加わった仲間は、にゃーにゃーとお互いの鳴き声にハウリングしながらプレイヤーに追従します。「しゃー」と威嚇すれば解散。全てのお魚と仲間を集められたら、ご褒美にキレイな花火が上がります。
ストーリーもバトルもなく頭も使いません。ゲームとしてだけならすぐ飽きちゃうかもしれないけれど、ネコ好きにはたまりません。何よりもネコを愛するネコ好きたちが毎日摂取しなければならない“にゃーにゃ養分”がたっぷり詰まっています。三度の飯よりネコが好きな人は、「にゃー」ボタンを連打して仲間たちとの大合唱を聞いているだけでも確実に癒されるでしょう。何よりも子どもと一緒に遊ぶのにぴったりのゲームです。

にゃーにゃメイキング画面、ステージは4種類から選べる

プレイヤーが立ち止まるとみんなきれいに整列する

やたらとグラフィックがキレイなのも本作の特徴
カジュアルゲームとは思えないほどの美麗なグラフィックが示唆するように、デフォルトで要求されるPCスペックはかなり高いですが、子どもがネコ好きだけど自宅では飼えないというご家庭にはいいかもしれません。家事や仕事で忙しい時でも、あなたに代わってギルバートが遊んでくれるでしょう。価格もお手ごろで、たったの520円です。Out Neow!
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