米国LAプロチームEchoFoxに所属するプロ格闘ゲーマー・百地祐輔(ももち)さんが、自身が代表を務める忍ismのサイト上でプロゲーマーのライセンス制度に関する声明を発表し、反響を呼んでいます。

(画像は忍ismのサイトより)
プロゲーマーのライセンスは新設されるeスポーツ関連団体が発行予定で、2018年2月に行われる「闘会議」でプロライセンス発行第1号となるeスポーツ競技大会が開催されます(関連記事)。発行されるライセンスの対象タイトルには、ももちさんがメインでプレイする「ストリートファイターV」の続編にあたる「ストリートファイターV アーケードエディション」も含まれていました。なお、プロライセンス発行のためのレギュレーションは現在作成中ですが、実績のある選手についてはパブリッシャーの推薦・承認を経た上で特別枠として発行することも考えられているそうです。

(画像はニコニコ生放送より)

(画像はニコニコ生放送より)
ももちさんは声明の中で、「ライセンス制度について全てを否定するつもりはない」としながらも、「なぜ新設される予定の特定の団体に“プロを定義”する資格があるのか」「この制度で本当にプレイヤーはハッピーになれるのか」と疑問を呈しつつ、「この制度が、コミュニティーやプレイヤーの意見を無視し、私欲や利権を重視する人たちに作られたものなら、戦う覚悟がある」と語っています。
日本におけるプロゲーマーは明確な定義がない状態ですが、広報活動やイベント出演などで生計を立てるゲーマーも存在します。そういったプロゲーマーの在り方についても、ももちさんは「ただゲームが強いだけではなく、さまざまな可能性があって良い」と語ります。
ももちさんは、世界最大の格闘ゲーム大会「Evolution」をはじめ数々のタイトルを獲得し、後進の育成も行っているトッププロゲーマー。妻であるチョコブランカさんもプロゲーマーとして活動しておりプロゲーマー夫婦としても知られています。今回、影響力の大きいプロゲーマーから声明が出たことで、eスポーツ関係者以外にも議論が広がっているようです。
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