2018年1月13日に行われたセンター試験地理Bで「ムーミン」に関する問題が出題された件で(関連記事)、ムーミン公式が「ムーミン谷がある場所」について見解を発表しました。ついに公式まで動く騒動になってしまった同件、ムーミン谷のある場所がついに明らかに……?

この試験問題は、「ムーミン」と「小さなバイキングビッケ」がそれぞれフィンランドとノルウェーのどちらかを舞台にした作品であると紹介した上で、正しい言語との組み合わせを選択するという形式でした。しかし、「ムーミン」は著者のトーベ・ヤンソンがフィンランド出身であるものの、あくまで舞台は仮想の世界「ムーミン谷」。そのため、「出題ミスではないか」として、「ムーミン」の公式Twitterアカウントに意見するものが続出するなど話題になりました。

実際の試験問題
ムーミン公式では1月13日に「まだまだ知られてないんだな、と反省」「これを機にムーミンの世界について知ってもらえると嬉しいな」とツイートをするなど反応していましたが、このたびあらためて「ムーミン谷がある場所」について公式見解を発表しました。
1月13日時点でのツイート
今回の発表では、「劇中の気候や風土の描写はフィンランドのそれを思わせるもの」「第8作『ムーミンパパ海へいく』の巻頭に添えられた、ムーミン一家が移住する灯台のある島を描いた挿絵に、はっきりと『フィンランド湾』と書かれていることも事実」としながらも、作者トーベの「ムーミン谷に住んでみたい。そう思った瞬間、あなたはもうムーミン谷の住人なのです」という発言を紹介。現在の権利者の公式見解はこれにのっとり、「現実とは別のファンタジーの世界である」としているとのこと。
ただし、今回の出題は原作ではなく、図版から見て日本で1969年に放送されたアニメについて尋ねています。権利者の手元にも当時のアニメ版の資料が残っていないことから、「その舞台がフィンランドと設定されているのかどうかは、第三者の検証に委ねたいと思います」「疑問が早期に解決することをお祈りしています」と締めくくっています。
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