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温泉などの入浴施設で手術等の傷跡をカバーできる「入浴着」がTwitter上で注目を集めています。

入浴着とは乳がん手術等の傷あとを気にせず入浴ができるように開発された専用のカバーのこと。通常のタオルなどと違い、着用したまま入浴しても衛生面に問題がないよう設計されています。偶然その存在を知ったというTwitterユーザーがツイートを投稿したところ、「知らなかった」「広まってほしい」と、広く拡散されています。
「入浴着」のこれまでの歩み
まだまだ認知が行き届いていない入浴着ですが、実は20年ほどの歴史があります。いち早く商品化したのは、社長自身も乳がんの罹患(りかん)経験があるというブライトアイズ。同社の製品は脱衣所で脱ぎ着する必要が無いのが特徴で、石鹸がついてもお湯で流すだけでほとんど成分が残らず、速乾性のためお風呂上がりにはタオルで拭くだけでOK。
長野県で創業した同社は、地元の信州大学に調査を依頼し、衛生面に問題がないことを確認。2000年には長野県協力の下、着用を認めるよう各所に通達を行い、その後県内入浴施設に周知のためのポスターを掲示してもらえるようになりました。

「始めのころは自分たちでも旅館や温泉にポスターを配ってまわりました」と、加藤社長。2011年にはJ.POSH(日本乳がんピンクリボン運動)の働きかけもあり、総務省、厚生労働省、国土交通省がその公用性を認めました。また、各地の患者会などの協力も得られるようになったことで、今では県外のいろいろな施設が協力に買って出ています。

長野県では2006年2月から県内全域の旅館、ホテル、公衆浴場で掲示されている
加藤社長によると、当初は入浴を断る施設も少なくなかったそうですが、「最近では大抵のところで問題なく入浴ができる」ようになっているそうです。また、いまだに「入浴を断られてしまった」という報告が寄せられることもあるそうですが、「その際はメールなどで施設にお問い合わせをし、われわれの活動をご説明しています。ほとんどの場合は知っていただいたことを機に、利用へのご理解をいただけています」とのこと。
当事者の心理的な障壁を和らげてくれる入浴着。女性用以外にも、男女共に使用可能な「湯あみ着」など、手術や火傷のあとをカバーするものが徐々に浸透してきています。認知度が高まることで、より多くの人が入浴施設を気持ちよく利用できるようになりそうですね。
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