“画像”を読み込んで色調や明度を解析し、オリジナルの楽曲を自動で作曲してくれる音楽ソフト「PhotoMusic 2.0」が斬新です。三木道三の名義で活動していたレゲエミュージシャン・DOZAN11さんが音楽プロデューサーとして開発に携わっており、2月に解説ビデオを公開して注目を集めています。

「PhotoMusic 2.0」公式サイト
使い方は簡単で、好きな画像をドロップするだけで、4小節(約8秒間)の楽譜に変換。この楽譜は“色楽譜”と呼ばれ、明るい色はメジャーコード、暗い色はマイナーコードに自動的に設定されます。

「PhotoMusic 2.0」使用画面
また、ビートの激しさが明度に比例するので、色彩が豊かで明るいほどリズミカルでポップな曲に、モノトーンで落ち着いた配色であればメロディーもビートも手数少なめな落ち着いた曲調になります。テンポの調節や楽器の選択、画像のエフェクト等アレンジ機能も充実。作曲のノウハウがなくても、“自分が鳴らしたい音楽”に近づける作業ができます。
DOZAN11さんはかつて三木道三として活動し、2001年に発表した「Lifetime Respect」の大ヒットで一躍スターダムを駆け上がりましたが、2002年に同名義での歌手活動を引退。病気療養期間などを経て、2014年に“DOZAN11”名義で歌手活動を再スタートしました。
このソフトは、療養中に作家やプロデュースをしながら音楽の勉強をしていたDOZAN11さんが、その難解さに苦労した経験もきっかけとなって生まれたとのこと。自身のブログでは、「『これは全然知らない人にはかなりハードルが高い!』『しかし、うまく教えれれば、みんな音楽を作れたり演奏出来たりもっと楽しめる様になる!』と思い、知ったことを皆にも教えることも考えながら、勉強をしていました。それが、『画像から音楽を創る』というこのソフトのアイデアに、そのまま活かされました」と述懐しています。
開発にあたってヒントとなったのが“共感覚”。特定の刺激が複数の感覚を引き起こす状態のことを意味し、この感覚を持つ人は音や文字に色がついて見えるのだそうです。「PhotoMusic 2.0」は「これとこれを組み合わせればいい楽曲ができるのでは?」と音を意識しながら画像を選んだり写真を加工したりするので、自分の“共感覚的感覚”を楽しめます。またこのソフトを用いることで、「聴覚障害を持った方が自分の撮った写真で音楽を創ることが出来る。視覚障害を持った方が音で色、映像を感じることが出来る」と、音楽の多様な可能性を示唆しています。
オフィシャルサイトでは、2017年にリリースされた有料版(税別2万8000円)の他、機能が限定されたフリー版のダウンロードも実施中。YouTubeの解説動画ではDOZAN11さん自ら使用方法をわかりやすくレクチャーしているので、ぜひ自分だけの曲を作ってみてください。
(町田ノイズ)
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