世界最速のモータースポーツ・シリーズ「レッドブル・エアレース」が2018年も千葉県・幕張海浜公園で開催されました(関連記事)。ねとらぼ編集部では、その頭脳ともいえるレースコントロール内部を取材。レースの航空管制と試合のジャッジがどのように行われているのかを聞きました。

レースコントロール内部
例年プレス向けに開催されている「レースコントロールツアー」では、レッドブル・エアレースで重要な役割を担う、「レースコントロール」内部への取材が許されます。しかし世界中の報道陣が集う同大会では申し込みが殺到するため、2016年、2017年は参加がかないませんでした。

レースコントロールの外観。各会場で仮設される
「レースコントロール」は、試合が行われる会場のレーストラックが見渡せる場所に仮設されている建物の中にあります。エリアに入るためには専用のパスが必要になるなどセキュリティはかなり厳しい印象です。

外から見たレースコントロールの様子
内部の階段を上ると、小部屋のようなブースがあります。ヘッドジャッジのセルジオさんによると、奥側がジャッジ席(審判席)で、手前が航空管制席。飛行に関係することはもちろん、イベント全体の管理も行っているのだそうです。

ヘッドジャッジのセルジオさん。丁寧に解説してくれた
セルジオさんらが座るジャッジ席には複数のモニターが設置されており、レース機に設置されている2つのカメラ(テール部分/飛行機内部のパイロットの顔が見える部分)の映像やセンサーのデータなどが送られてきます。

たくさんのモニターが並ぶレースコントロール内部
例えば普段「レースコントロール」は、各選手専用のラジオチャンネルを使って選手とのコミュニケーションを取りますが、もしラジオ回線の調子が悪くなった場合には、「カメラに向かってサムズアップして!」などと要望することもあるのだそうです。

多くのカメラがレースを支えている

飛行経路などもモニターで確認
このほかにもインコレクト・レベル・フライング(ゲート通過時の水平姿勢が崩れた場合のペナルティー)などを確認をする際には、レース機のカメラ映像をコマ送りする場合も。ジャッジについては、セルジオさんを含むレースコントロールの3人と外にいる審判2人で判断するとのことでした。

インコレクト・レベル・フライングなどを確認する際にはこのようなカメラチェックをするという

スタッフも常に関係者とコンタクトを取り、安全に努める

目視で状況を確認する場合も

高度な技術を持ったパイロットがより安全に飛行するために、さまざまなスタッフがいろいろな角度から試合をバックアップ様子がよく伝わる貴重なツアー体験でした。

レース前、ハンガーで撮影に応じてくれた室屋義秀選手
(撮影:Ryo Tajima/撮影・文:Kikka/撮影:ゴトウ)
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