日産自動車が、商用バン「e-NV200」と「NV300」をベースにしたキャンピングカー2車種を発表。2018年5月にスペインで行われたMadrid International Auto Show(MADRID AUTO)で公開しました。

車内空間を拡張するポップアップルーフと日よけ/雨よけのサイドオーニング、そしてどこか懐かしい赤×白、ライトグリーン×白のツートンカラー……いきなりとても楽しそうな雰囲気です。今回発表されたのは、商用バンNV200バネット/e-NV200がベースの「e-NV200 Camper」と、一回り大きなNV300(日本では未発売)がベースの「NV300 Camper」の2車種。e-NV200 Camperは、100%EV(電気自動車)モデルです。
ベース車に天井スペースを拡張するポップアップルーフ、巻き取り式のサイドオーニング、自転車を積めるサイクルキャリアなどアウトドア向けの装備を追加。そして外観を、上下で車体を塗り分けたあざやかなツートンカラーに仕上げました。
車内もいきなり「もうこれでほぼOK」な仕様です。テーブル、水回り、冷蔵庫などの設備とともに、倒せばフラットベッドになる後部座席を備えます。NV300 Camperには拡張ルーフで寝られるロフトベッドもオプションで用意します。


e-NV200 CamperとNV300 Camperは、まずはスペイン市場で発売予定。日本での展開は未定です。
なお日本でもNV200やNV350キャラバンをベースに、アウトドアなどの趣味用途に訴求する「NV200バネット マルチベッドワゴン」「NV350キャラバン トランスポーター」などのアウトドアシーン向け仕様の車種を展開しています。また、リーフのEV技術を活用した大容量バッテリーを搭載し、豪華なキャンプ“グランピング”に適した特別車として提案する「NV350キャラバン・リチウムイオンバッテリー搭載グランピングカー」などの構想も示しています。

併せて日産は、屋外でも電気製品をできるようにする「パワープラグシステム」を備えたe-NV200で電力を供給する屋外レストラン「アルプス山岳郷EVツーリズム 乗鞍 星と月のレストラン」(2018年10月31日まで)も試験的に開業。EVの“走る蓄電池”としての能力を、走行以外の「楽しむ」「生活を豊かにする」といった方向にも訴求していく活動を盛んに進めています。
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