「個人的には、年上の人にスタンプや絵文字は使うべきじゃないって思う」
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父 芸能界みたいだな……。でもさ、礼儀やマナーを学ぶ場として、バイトって最高じゃない? 家や学校ではなぁなぁになりがちな言葉遣いも、仕事だと妥協が許されない。大人も真剣に接してくれるから子どもの学びも早いだろうし。

娘 それはある。「では、お会計をさせていただきます」を「じゃあ、お会計を……」って言ってしまったときは店長に指摘された。そういう細かいことを働きながら学べるのはいい経験。バイト以外で言葉を知る・学ぶ機会ってないかなあ?

父 そこで読書でしょ。読む量を増やせば、知らず知らずのうちに語彙力が高まり、表現力の幅も広がる。プロの作家と編集者が丹精込めて練り上げた文章だし、知識を得つつ学習できる。

娘 そうね。いま、お父さんから貸してもらってる『サピエンス全史』と『百年法』を読んでるけど、マジ死ぬほど面白い。

父 今日読んで翌日いきなり効果発揮……というわけにはいかんけど、蓄積が大事だと思うよ。ほかに困ってることってある?

娘 相手がこっちの知らない単語を使っている場合、ちょっと焦る。「なんて意味ですか」って聞いてもいいんだけど、まずググって調べてみる。それでも分からなかったらお父さんに尋ねる。

父 そうね、その姿勢でいいんじゃない。そうやって語彙力が増えるわけだ。

娘 私なりの心掛けなんだけど、「目上の人とチャットで会話をするとき、こっちからのアクションで終わらせる」ようにしてる。「ありがとう」って来たら、「こちらこそ、ありがとうございました」とか、「ご苦労様でした」に対しては「お疲れ様でした!」みたいな。

父 ちょっとしたことだけど、それもよい心掛けじゃないかな。

娘 あと、年上の人にスタンプや絵文字は使うべきじゃないって思う。せいぜい「!」「!?」までかな。(*^_^*)とかの顔文字も抵抗ある。お父さんのFacebookメッセンジャー見てると、(^^)/とか(`・ω・´)とか(∩´∀`)∩とか<(_ _)>とかいっぱい使ってるよね。あえてそうしてるの?

父 親しみを込めているのと、文章だけだと冷たいトーンになりがちなのをマイルドにする意図ね。「〜〜の件、ご確認いただけましたか?」だとキツい印象だけど、「〜〜の件、ご確認いただけましたか? \(^o^)/」ってするとヒャッハー感と明るさがあるでしょ。もちろん、相手との関係性もあるので、誰彼かまわずはやってないが。

娘 なるほどね(笑)。ボランティアでかかわってる「近未来ハイスクール」のイベントでは多方面の業界人に会えて、それだけでも勉強になるんだけど、参加者の大人同士のやりとりを見ているだけでも学びが多い。

父 そうなんだ。どんなことが?

娘 全部。あいさつから雑談、礼儀と言葉遣い、質問の仕方、物事を見る視点、ちょっとした気配り、そういうのを観察するだけでも自分の引き出しが増える感覚があるよ。

父 そうなんだ。大人は若者から観察されているのね……。お父さんも恥ずかしくない行動をせねば……。

娘 まずは絵文字の乱発から見直してみたらどう?
今回の「娘からも言わせて!」

一回、Facebookのメッセンジャーで目上の人なのに名前丸ごと間違えちゃったことがあって、送信ボタン押した瞬間にあ゛ああああああー!! ってなった経験がある。から、今は慎重に注意して送ってます。すみませんでした……。
学校じゃあ、敬語なんて教えてくれないし、先生と肩組んでタメ語で話しちゃってる生徒すらいるからなかなか学べはしないかな。ただ、当初違和感しかなかった敬語も、慣れたらスムーズに使えるとこに関していえば、大人と関わることはメリットしかないじゃん! って最近は感じるようになってきたな。
今後は名前を間違えることがないよう、コピペという手段を使ってみることにしよう!
次回、最終回!
念願の自分のパソコンを手に入れてから、約半年が経過した娘。使い勝手にもすっかり慣れてきて、できることも増えてきた。パソコンを買ったことで彼女の中に訪れた変化とは?
連載「女子高生、はじめてのパソコンを買う」――次回、感動の最終回!(たぶん)
(つづく)
中山順司(なかやま・じゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するオッサンブロガー。“徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。freee株式会社勤務&経営ハッカー編集長。ブログ「サイクルガジェット」運営。