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―――5000兆円欲しい!
庶民には手が届かない金額ですが、ハイパーインフレが起きて通貨の価値が下がれば、話は別。きっとゼロがズラーッと並んだ紙幣が発行され、とんでもない“額面”のお給料が手に入るはずです。
例えば、アフリカ・ジンバブエ共和国では「100兆ジンバブエドル紙幣」が発行されたことが。そして、歴史を振り返るとさらにすさまじい“高額紙幣”が存在するのです。
史上最高“額面”の紙幣
ジンバブエは、2007年から約2年間にわたってハイパーインフレに陥り、2009年、「100000000000000ジンバブエドル紙幣(100兆)」が登場。あまりのけた数の多さに注目が集まり、同国の中央銀行総裁はイグ・ノーベル数学賞を受賞しました。
理由は「1セントから100兆ドルまで印刷し、人々に幅広い数字を扱う機会を与えた」というもの。「お会計がめっちゃ大変そうだけど、なあに、かえって計算力がつく」的なブラックユーモアだったようです。

100兆ジンバブエドル

しかし、史上最高額面といわれているのは、1946年にハンガリーで印刷された「100000000000000000000ペンゲー(10垓/がい)」。
あまりにも巨大な数字でピンと来ないので、具体例を出してみましょう。JAXAが運営に関わるWebサイトによると、銀河の直径(約10万光年)をあえてメートルに換算すると、約10垓メートルになるとのこと。……あかん、話のスケールが宇宙規模にまで拡大してもうた。
ちなみに、この10垓ペンゲーは結局、発行されなかったとか。しかし、ゼロが1つ少ない「1垓ペンゲー紙幣」は実際に流通したといわれています。

10垓ペンゲー。日本語でいうと「10億兆ペンゲー」のような書き方になっており、ゼロは並んでいません(10×1億×1兆で10垓になる)


1垓ペンゲー。こちらも券面上は「1億兆ペンゲー」のような書き方

これらの紙幣が作られた原因も、もちろん強烈なインフレ。1946年のハンガリーは、郵便料金(600ペンゲー)が、半年で40兆ペンゲーになるほどのインフレ率を記録したそうです。買い物のたびに天文学的な数字を扱うことになり、かなり骨が折れそうですが、当時の人々は、それでも紙幣を使っていたとか。どうやって計算してたんだろう……?
主要参考文献
- ハイパーインフレへの警戒(第一生命経済研レポート/山澤成康氏)
- 垓が使用されているWebページ「銀河の直径は何メートルですか?」(宇宙科学研究所キッズサイト)
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